代表初ゴールの伊藤敦樹、浦和スコルジャ監督が海外移籍の可能性に言及 「今後も代表で活躍し続ければ…」

日本代表の伊藤敦樹【写真:Getty Images】
日本代表の伊藤敦樹【写真:Getty Images】

「今後も代表で活躍し続ければ国外に行く確率は高まるでしょう」

 日本代表MF伊藤敦樹は、9月12日の国際親善試合トルコ戦で代表初スタメン、初ゴールの活躍を見せた。所属する浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、13日の定例オンライン会見で「今後も代表で活躍し続ければ国外に行く確率は高まるでしょう」と、クラブの監督としては複雑な心境を口にした。

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 伊藤はトルコ戦でスタメン出場すると前半15分、右サイドに攻撃参加するとMF堂安律とワンツー。中央方向に進出しながら左足シュートをニアサイドの上に叩き込んだ。スコルジャ監督は、日本時間でも21時過ぎのキックオフだっただけに試合をチェックしたと話し、「敦樹の素晴らしいゴールがありましたね」と笑顔を見せた。さらに「そして、森保監督は素晴らしい仕事をしていると思います。結果だけではなくチームスタイルを構築しているし、ゲームコントロールをできていると思います」と、チーム全体の戦いぶりにも好印象を話した。

 試合後に伊藤は現地での取材に「あそこの流れはレッズでやっている動きで。律が持ったときにまず斜めに抜けて、そのまま出なかったのでサイドに流れて、いい形でボールが来て。最初はクロスを上げようかなと思って、相手が思ったより食いついたんで、キックフェイントをして、もう一度中を見たときに、相手が遅れて出てきてくれて、また律といい形でワンツーして。ワンツーしたときにはもう打とうかなと思っていて。相手もそこまで来てなかったですし、そこからシュートを打った瞬間に入ったと思った」と話していた。

 スコルジャ監督は伊藤について「ここ数か月、彼の攻撃のパフォーマンスは大きく進化していると思います。そして、その素晴らしいポテンシャルを代表チームというレベルで見せられたのは嬉しいですね。将来的に、代表に入る浦和の選手は増えていくと思います」と、成長ぶりについて話している。

 一方で、Jリーグで活躍を見せ、違いを生み出せるようになった選手は欧州へ移籍する流れが加速している。スコルジャ監督は、「ポーランドも日本と似たような状況です」と話し、母国ポーランドも国内リーグで活躍した選手は、長く留まらずにドイツなどレベルの高いリーグへ移籍していく傾向があるとしている。

 そのうえで、伊藤について「今回の合宿でもJリーグから招集された選手はそこまで多くありません。そして、敦樹が今後も代表で活躍し続ければ国外に行く確率は高まるでしょう。それは恐れていることの1つですね。でも、選手の成長を考えると通常のプロセスですので、そうなれば受け入れていくしかありません」と、海外移籍が起こる可能性と、その受け止め方について話した。

 伊藤は浦和の下部組織から流通経済大学を経て2021年に浦和入りし、ルーキーイヤーから浦和の中心選手として活躍を見せている。選手の「輸出国」という点で母国ポーランドと日本の共通点を感じながら指導しているスコルジャ監督は、選手のキャリアを大切にする考えを示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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