浦和の“新兵器”ポーランド人守備コーチが初のJ1で「興味深い攻撃」と話すチームは? 「ほかのチームとは違った…」

チームの守備面を担当するヴォイテク・マコウスキコーチ【※写真はスクリーンショットです】
チームの守備面を担当するヴォイテク・マコウスキコーチ【※写真はスクリーンショットです】

オンライン会見に出席

 浦和レッズは8月11日に定例のオンライン会見を実施。今回は、主にチームの守備面を担当するポーランド人のヴォイテク・マコウスキコーチが対応した。「選手として十分なレベルになかったから指導者を目指した」という33歳になったばかりの若手コーチは、マチェイ・スコルジャ監督の下で浦和でのキャリアを過ごしている。

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 日本での生活について、「もう慣れましたけど、そんなに難しくなかったですね。クラブの周りの方々が助けてくれましたので。それに、日本人は全般が親切にしてくれますので、いい日々を過ごしていますよ」と話すマコウスキコーチは、「祖父がサッカーの大ファンだった」ことがサッカーに出会ったきっかけだと話す。幼少期に元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンに憧れてイタリア・セリエAの名門ユベントスや、ジダン移籍後のスペインの名門レアル・マドリードの試合をよく見ていたという。

 そして、指導者になったいきさつをマコウスキコーチは「日本に来る前は5年間プロサッカーで仕事をして、その前は若い世代と仕事をしていましたよ。選手として十分なレベルになかったから指導者を目指しました。ケガなどそういうことではなく、スキルが十分ではなかった。20歳くらいでプロサッカー選手になるのは無理だと理解していたので、大好きなサッカーの世界に残るために決断しました。コーチとして愛するサッカーに関わる決断をしたわけですが、その立場でトップを目指そうと思っている。選手としてはハードワークをするタイプだったと思います」と話した。

 今季浦和の監督に就任したスコルジャ監督との関係については、「2年前に初めて会って、彼のコーチングスタッフのグループに入れてもらいました。1年間(ポーランドの)レフ・ポズナンで一緒に仕事をした後に、浦和に来ました。マチェイさんは非常に野心的な監督だと思う。非常に高いモチベーションで仕事をする人で、それを周囲にも伝染させます。このように1年働いた後に浦和に来てくれと言ってもらえたのだから、ある程度は自分の仕事に満足してくれているんだと思いますよ」と話している。

 浦和では主に守備担当としてチームを指導し、現在はJ1で最少失点という実績を残している。相手チームの攻撃を分析する視点も持つため、8月13日に対戦するサンフレッチェ広島については「スタッツを見てもゴール期待値が最も高い。そして、被ゴール期待値を最も低く抑えているチームでもある。彼らの攻撃に関して言えば、相手の背後に抜けることを哲学にしていると思う。特に川村(拓夢)が中央から出ていく。ビルドアップではキャプテンの佐々木(翔)が非常にいいと思う。グラウンダーでライン間に通ることもあれば、ロングボールで背後に出すこともできる。その広島に対してどう守るかについて、いくつかのアイデアは用意している」と話した。

 そして、今季初めて対戦しているJ1のチームについては「サガン鳥栖が興味深い攻撃をする。ほかのチームとは違ったビルドアップで攻撃をしますね」と話す。一方で、守備面については「守備の部分で興味深いのは最少失点のチームですね」と、チーム内では「マコ」の愛称で呼ばれるマコウスキコーチは冗談交じりに笑みを浮かべていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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