マンチェスター・シティの急速な世界戦略とその裏に隠された驚愕のシナリオ

ニューヨークシティFCの立ち上げも“世界征服”への足掛かりに   また今季からはユニフォームのサプライヤーをナイキに変更。今後6シーズンの契約料は7200万ポンドと破格だが、この契約も金銭的な恩恵より、さらなるグローバル化を見越した戦略的なテイストが色濃い。   「ナイキのネットワークは地球規模。アフリカ・欧州・アジア・南北アメリカ大陸と、世界中でマンCのユニフォームが購入できるようになった」と、コマーシャル部門の長を務めるトム・グリックは喜ぶ。   以前までマンUと提携していた米メジャーリーグのNYヤンキースとのパートナー契約の締結、加えて米メジャーリーグ・サッカーの新チーム、ニューヨークシティFCの立ち上げも、マンCブランドの世界征服へ向けた足がかりとなるはずだ。   チームの成功と急速なグローバル展開で、改革を1分1秒でも早く推し進めようとするのが現在のマンC。この改革のスピードはもはや、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)を見据えてクラブの損益バランスを保つなどといった次元の話ではない。   もちろん、一つでも多くの企業とスポンサー契約や業務提携を結び、収入を増やして赤字のリスクを減少したい思いはあるだろう。だが、スタジアムのネーミングライツをエティハド航空に買い取らせ、アラブ最大の携帯通信事業のエティサラットともスポンサー契約を結び、アブダビ観光局の大看板も出している。一方で、10年以前に契約した選手への給料はFFPの対象外だ。そのためマンCはFFPのルールに抵触しない可能性が高い。  

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