森保監督、驚きの14人大幅入れ替えの理由言及「私が決断」 三笘、堂安ら主力組は招集見送り…初選出は18歳MFら7人

W杯切符獲得の森保ジャパンは主力の招集見送り、若手の“サバイバル”へ
日本サッカー協会(JFA)は5月23日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のアウェー・オーストラリア戦(6月5日)、インドネシア戦(6月10日/大阪)に向けて日本代表メンバーを発表した。森保一監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が会見に出席。すでにW杯出場権を得ている日本代表は、MF三笘薫ら主力組の招集を見送り、ドイツ1部マインツで圧倒的なシーズンを過ごしたMF佐野海舟が、昨年アジア杯以来、1年4か月ぶりの代表復帰を果たした。
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また、佐野の弟である航大(NECナイメヘン/オランダ)やJリーグで存在感を示す24歳MF熊坂光希(柏レイソル)、21歳MF俵積田晃太(FC東京)、パリ五輪代表のMF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)らが初招集。今季J1に昇格したファジアーノ岡山からクラブ史上初の18歳MF佐藤龍之介も初選出された。3月シリーズからは14人変更された大幅入れ替えで、サバイバルの場となる。森保監督は「戦術浸透の幅を広げてきたいということで、最終的に私が決断させていただきました」と明かし、「来年のW杯の時にこれまで選んでいるコアの選手たち、壁は厚いと思いますが、成長しながら高い壁に向かってハングリー精神を持ってチャレンジしてもらいたい」と突き上げを願った。
すでに日本代表はW杯出場権を獲得しており、今回はMF三笘薫やMF堂安律、MF伊東純也、MF守田英正、FW上田綺世ら主力組の招集が見送られた。
一方で、初招集は7人に登った。まずはU-20日本代表のエースである18歳の佐藤が初選出。今季FC東京から岡山へ移籍し、4月度のベストヤングプレーヤー賞に選ばれるなど、出場3試合連続ゴールをマークした。U−20日本代表のエースとして期待されているアタッカーが岡山史上初の日本代表への招集となった。
また、熊坂や俵積田らを初招集。熊坂は柏の下部組織でFW細谷真大と同期の大卒2年目。ボール奪取能力、推進力に長けて、今季はここまで全17試合に出場する新星ボランチだ。俵積田はFC東京の下部組織出身でプロ3年目の若手ドリブラー。“ネクスト三笘”の呼び声も高い。三戸はパリ五輪代表で今季はエールディビジ30試合5ゴールの活躍を遂げた。
注目は1年4か月ぶりの復帰となる佐野海舟。昨年3月は負傷で合流前に辞退し、出場となれば、昨年1月24日のアジアカップ・グループステージ第3戦インドネシア戦以来となる。昨年3月は負傷で合流前に辞退し、出場となれば、昨年1月24日のアジアカップ・グループステージ第3戦インドネシア戦以来となる。MF守田英正やMF田中碧らが招集外となった中で、代表生き残りを懸けたハイパフォーマンスが期待される。さらに、弟の航大も初選出となった。兄とはタイプが違い、攻撃的なセンスにも長ける。
大幅入れ替えで選ばれた“新星”たちについて森保監督は「戦術浸透の幅を広げてきたいということで、最終的に私が決断させていただきました」といい、「この活動の中で殻を破る、成長していくチャレンジを、練習、試合でもトライしてもらいたいなと思います。将来に向けて、まずは来年のW杯の時にこれまで選んでいるコアの選手たち、壁は厚いと思いますが、成長しながら高い壁に向かってハングリー精神を持ってチャレンジしてもらいたい。彼らの突き上げが、日本代表、日本サッカーの層を熱くし、勝つ可能性を上げてくれると思いますので、思い切ったプレーを期待したいなと思います」と話した。