涙のクロップと選手の厚き信頼 リバプールの“独走”優勝を生んだ「ミスを肯定する」哲学

リバプール主将のヘンダーソン【写真:Getty Images】
リバプール主将のヘンダーソン【写真:Getty Images】

主将ヘンダーソン「彼の言葉で“もっと強くなれる”って信じられたんだ」

「勝った時に飛び跳ねて、確かにお祭り騒ぎさ。でも彼の本当に凄いところは、負けた試合で発揮されるんだ。これは彼がやって来てからずっと感じることだけど、“信頼されている”って本当に強く思う。ヨーロッパの決勝で2度も負けた。でも彼の言葉で“もっと強くなれる”って信じられたんだ」

 この主将ジョーダン・ヘンダーソンの優勝談話を聞くと、監督と選手の信頼関係の厚さにもまた痺れるような思いがした。こんなふうに監督の信頼を実感していたら、選手はどんなことをしても自分が犯したミスは取り返したいと思うに違いない。

 30年ぶり、しかもプレミアリーグと名称変更してからは初のリーグ優勝であるが、これがリバプールの新たな黄金期の幕開けであることは間違いない。無論、冒頭で記したように、初優勝で無邪気に涙を流して、さらにファンの心を鷲づかみにしたユルゲン・クロップが指揮を執り続けることが、その絶対条件ではある。

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(森 昌利/Masatoshi Mori)

森 昌利

1962年生まれ、福岡県出身。84年からフリーランスのライターとして活動し93年に渡英。当地で英国人女性と結婚後、定住した。ロンドン市内の出版社勤務を経て、98年から再びフリーランスに。01年、FW西澤明訓のボルトン加入をきっかけに報知新聞の英国通信員となり、プレミアリーグの取材を本格的に開始。英国人の視点を意識しながら、“サッカーの母国”イングランドの現状や魅力を日本に伝えている。

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