浦和、練習試合で9-3快勝 順調な“仕上がり”に大槻監督「今の段階でどうというよりも…」
2次キャンプ初日の練習試合で北九州に勝利 4-4-2システムで多くのチャンスを作る
浦和レッズは沖縄県での第2次トレーニングキャンプ初日となった3日に、ギラヴァンツ北九州とトレーニングマッチを実施。45分を4本の形式で合計9-3と勝利を収めた。新加入のFWレオナルドが2ゴール1アシストするなど順調な仕上がりを見せ、大槻毅監督はシーズンに向け「右肩上がりの角度を高めていきたい」と意気込んでいる。
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浦和にとっては第1次キャンプ中に行われた沖縄SV戦(11-0)、ジェフユナイテッド千葉戦(3-2)に続いて3回目のトレーニングマッチになったが、今季アルビレックス新潟から加入のレオナルドは開始2分でPKを決めると、3分後にはMF汰木康也のゴールをアシスト。同33分にもFW興梠慎三からのパスを受けてゴールと、3試合連続ゴールを決めてチームに順応。「非常に質の高い選手たちとプレーできて、良いシーズンを過ごせると思う」と手応えを語っている。
また、2本目以降もFW杉本健勇やMFマルティノス、FW伊藤涼太郎といった前線の選手たちがゴールを重ねた。今季から取り組む4-4-2システムは、カウンターで効果的にチャンスを作る場面を多く創出。DF岩波拓也は「まだ間にボールを通されてしまうことがあったので、もう少し締めさせないといけない。もっと効率よく守れるように、その課題を向上させていきたい」と、実戦機会から積み上げるべき部分に言及している。
一方で、大槻監督が「今くらいが体の(疲労具合が)ピークだと思う」としたように、運動量が低下した時間帯はピンチも多くなったが「そのなかで選手たちは必死にやろうとしてくれている」と、前向きに捉えていた。
近日中には先日に新加入が発表されたU-23オーストラリア代表の主将DFトーマス・デンも合流予定。指揮官は「本当に活躍して欲しい。後ろの4つのポジションでの試合は見ているので、あとは今いる選手たちとどう組み合わせになっていくか。早く見てみたい」と期待を寄せた。また、主将のGK西川周作は「簡単な日本語はすぐに教えて、指示が分かるようにしたい。彼がやりやすいように、明るく良い雰囲気で迎え入れたい」と話している。
9日までの第2次キャンプではさらなる実戦機会も見込まれるが、大槻監督は「今の段階でどうというよりも、これでシーズンが始まった時にどうだったのかと評価されるものだと思う。積み重ねていけば右肩上がりにはなっていくけれども、その角度を高めていきたい」と、16日のルヴァンカップから始まるシーズンに向け、ここから戦術の浸透度やフィジカル面のアップを加速させていく考えを明かしていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)