ポドルスキ、天皇杯優勝の要因は「クラブとしての成長」と指摘 「今日からが始まり」
天皇杯決勝で鹿島を2-0で下す 「最高の1年のスタートを切れた」
ヴィッセル神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは、天皇杯決勝の鹿島アントラーズ戦に2-0の勝利を収めた試合後、クラブのスタイルが固まってきたことをタイトル獲得の要因に挙げた。
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ポドルスキはスタメン出場すると、チームが全体にペースを握った前半で活躍が際立った。前半18分には左サイドから切り込んだMF酒井高徳をフォローすると、ゴールライン際まで進出して強いボールを中央へ。これを鹿島GKクォン・スンテが弾いたところ、DF犬飼智也の足に当たってオウンゴールになった。その後にも1点を追加した神戸のなかで、ポドルスキもオフサイドで取り消しになったものの、鮮やかな崩しからネットを揺らしていた。
2017年夏から2年半にわたって神戸でプレーしてクラブ初タイトルの瞬間を迎えた試合後、ポドルスキは「自分にとってもクラブにとっても素晴らしい日になったと思うし、特にクラブは史上初のタイトル。素晴らしい雰囲気の新しいスタジアムで、最高の1年のスタートを切れたと思う。素晴らしい気持ちだ」と喜びの声を残した。
そのなかで、神戸というクラブの成長が大きく感じられるものになったと、ポドルスキはこの優勝を振り返った。
「今まで、自分たちのサッカーやスタイル、神戸というクラブとしても何を求めていくのか、何が自分たちに合うのかというものがしっかり定まっていなかったが、徐々に自分たちの形が見えてきた。選手が入れ替わっていくなかでも、誰が出ても自分たちのサッカーができるようになったのはクラブとしての成長。今日で終わりではなく、今日からが始まり。自分たちのサッカーを見つけたわけだから。これから真価が問われる。自分たちが何をしてきたのかが分かるはずだ」
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペールの獲得など、スペインの強豪バルセロナとの関連性が強く見られるようになった神戸だが、今季の途中から就任したトルステン・フィンク監督の下でポゼッションをベースにしたサッカーは確立されてきた。そうした一貫性が生まれたことがタイトルにつながったと、2年半にわたって神戸でプレーする元ドイツ代表の実力者は証言していた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)