韓国代表を襲う負の連鎖 「最悪のピッチ」がイラン戦苦戦の一因と地元メディア批判

「選手が走るたびに芝がめくれた」

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「ソウルワールドカップスタジアムのピッチは国内で最も管理がしっかりできている競技場。だが、今回の試合は選手たちが走るたびに、芝がめくれあがり、でこぼこになり始めた。そのため選手たちはパスやドリブルなど、普段通りのプレーを見せられなかった」と伝えている。

 また、スポーツ総合サイト「スポータルコリア」も「結果と関係なく、みんなが驚いた最悪のピッチ」との見出しをつけ、「ピッチコンディションの悪さが選手たちを疲れさせた」と指摘している。

 同サイトはソン・フンミンも「ピッチの状態が悪く、うまくドリブルできる状況ではなかった」と語っていたと伝え、試合後にシン・テヨン監督も「イランも同じ条件だったが、デコボコのピッチ状態のなかで、思ったような試合運びができなかった」と語っていたという。

 ただ、敗因を探すよりも、次の最終戦に目を向けることが大事だ。

 毎回、韓国もW杯出場を決める試合で、“ヒーロー”が登場してきた。かつて2006年はパク・チュヨン、2010年はパク・チソン、2014年はイ・グノなどがゴールを決めて、その年の英雄として注目されたが、果たして今年は最終戦で9大会連続W杯出場を決める選手は現れるだろうか――。

【了】

金 明昱●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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