“武闘派”FWの芸術ループ弾「見たことがない」 守備の指示受け投入も…「イメージが湧いた」

柏の垣田裕暉【写真:アフロ】
柏の垣田裕暉【写真:アフロ】

柏FW垣田裕暉が貴重な追加点を奪った

 柏レイソルは9月3日のルヴァンカップ準々決勝の第1戦で横浜F・マリノスと対戦して4-1で快勝した。この試合、途中出場したFW垣田裕暉は2ゴールを挙げる活躍を見せたなか、後半アディショナルタイム8分に決めたループシュートは、チームメイトのDF古賀太陽にも「見たことがない」と言わしめる、芸術的なゴールだった。

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 垣田がピッチに送り出されたのは、柏が2-0とリードしていた後半13分だった。横浜FMに攻め込まれる場面もあった柏だが、追加点の機会をうかがう。そして後半25分にはカウンターからFW瀬川祐輔のラストパスを受けた垣田が右足でチームの3点目を挙げてリードを広げた。

 その後、1点を返されたものの後半ATには前掛かりになった相手の背後を突く形で抜け出した垣田が、GKと1対1になると頭上を鮮やかに抜くループシュートを決めて、第2戦に向けて極めて有利となる3点差をつけることに成功した。

 垣田といえば力強いプレーが持ち味であり、技巧的というイメージを持っている人はほとんどいないだろう。この試合でもピッチに送り出される際には、リカルド・ロドリゲス監督から「守備して、前で身体を張ってといつも通りの指示」を受けていたと話している。

 そんな武闘派FWは、自身が決めた芸術的なゴールについて「キーパーが前に出ていたので、イメージが湧いたので打ちました」と振り返った。より具体的に聞くと「まずは縦に仕掛けてゴールに向かっていくイメージで、最初は普通にシュートを打つイメージがあったんですけど、ペナに入ったくらいでGKが寄せてきたので、そのなかでそういうイメージになりました。日頃からいろいろイメージしてやれてる成果が出たと思います」と胸を張った。

「これまでに同様のゴールを決めた記憶は?」と問われると、「どうかな……覚えていないです」と続けた。そして「2点差と、3点差では、やっぱり次の試合に入っていく形がチームとしてラクになると思うので、良かったかなと思います」と、ゴールの美しさよりも、第2戦に有利になった点差をつけられた価値を重視した。

 7月にはE-1選手権を戦う日本代表にも選ばれた垣田だが、この試合だけでなく、3日前のJ1第28節の福岡戦(2-1)もベンチスタートだった。それだけに30分間の出場で、放ったシュート2本で2ゴールを挙げられたことには「ゴール前の精度であったり、中盤での精度だったり、精度を今課題に挙げてやっているので、そのなかでも点を取れたりしたのは良かったなと思います」と、笑顔を見せた。

 大きく準決勝進出に近づいた柏は、リーグ戦とルヴァンカップの2冠も狙える状態にある。垣田は「今までも目の前の1試合1試合をやってきた結果が、そこにあると思うので、変わらずにホームのマリノス戦だけを考えて、準備したいなと思います」と、これまでのスタンスを変えずにホームでの第2戦に臨むことを誓った。

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