浦和スコルジャ監督、ACL浦項戦へ会見 日韓対決へ激戦を想定「今季で最もタフ」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:轡田哲朗】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:轡田哲朗】

ACLグループ3戦目で浦項スティーラーズと対戦

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、10月23日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)浦項スティーラーズ(韓国)戦の前日会見に臨み、「今季で最もタフな試合になるかもしれない」と激戦の予感を言葉にした。

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 武漢三鎮(中国)とのアウェー初戦で引き分け、ハノイFC(ベトナム)に勝利した浦和は現在2位につける。一方の浦項は2連勝で首位に立っている。この第3戦と第4戦で浦項と戦う2試合は、浦和にとってグループステージの突破に決定的なものになる。スコルジャ監督もまた、「浦項戦はこのグループステージの中で最も重要な試合だろう。私たちは武漢戦で勝ち点を取りこぼしたので、この試合で勝利することが重要になる」と話す。

 その理由の一端には、大会が拡大されて東地区は4チームずつ5グループに分かれての戦いになり、首位は無条件で16強に進むものの2位だと突破が保証されない事情もある。指揮官は「今季で最もタフな試合になるかもしれないこのゲームに向け、できるだけのことをして勝利を目指したい。浦項は非常に強く、まとまっている。いい選手も揃っている。そして、ACLでの経験も豊富なチームだ。でも私は選手とチームを信じている。非常にタフなチャレンジになると思うが、この2試合で選手たちはコンディションのいいところを見せているので、勝つことを信じている」と話した。

 その勝利を奪うためにはゴールが不可欠だが、前日練習では2戦連続ゴールのFWホセ・カンテと20日の柏レイソル戦で負傷交代したMF関根貴大が姿を見せなかった。スコルジャ監督は苦笑いしながら「関根は明日の試合に出ることはありません。でも、メディカルスタッフがいつもいい仕事をしてくれている。次のリーグ戦(28日の鹿島アントラーズ戦)で復帰できればと思っている。非常に申し訳ないが、あまり細かくは話したくない。ただ、怪我をしていた選手が戻ってきているという嬉しい状況はある。その中から何人かがピッチに立つこともあるでしょう。それが今、言えることですね」と話した。

 前日練習では、負傷離脱していたMF中島翔哉やMFアレックス・シャルクの姿もあった。そして、J1優勝争いやルヴァンカップ決勝も控える中での日韓対決に「我々は今、非常に厳しい日程の中で戦っている。今季のターゲットがまだ3つ残っている。ここはしっかりマネジメントしないといけない。明日の試合を柏戦と全く同じ11人で戦うことはない。選手たちの疲労度も分析しているし、そのようなデータを使ってメンバーを選んでいる」と、いくつかのポジションで選手の入れ替えを行う可能性にも触れた。

 スコルジャ監督は「浦項の強みは組織プレー」と話す。現行フォーマットになって大会連覇をしたのは2004年、05年のアル・イテハド(サウジアラビア)のみとアジアの頂点を争う厳しい大会だが、前回大会で3回目の優勝を果たした浦和にとっては乗り越えるべき大きなハードルを迎えた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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