5戦未勝利の浦和、監督が期待する中島翔哉の“役割”「今までいた選手とは違ったタイプ」 状態は「我慢強く待たないと」

今夏浦和に加入した中島翔哉【写真:徳原隆元】
今夏浦和に加入した中島翔哉【写真:徳原隆元】

マチェイ・スコルジャ監督が定例の会見に出席

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、8月16日に定例のオンライン会見を実施。公式戦5試合勝利のない現状について「改善点はしっかりと伝えた」と、その修正について話した。

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 浦和は夏の中断明けに名古屋グランパスとの天皇杯4回戦に敗れ、リーグ戦では横浜F・マリノスと引き分けた後にサンフレッチェ広島に敗戦。中断前の2試合から合わせて公式戦で5試合勝利がない。その状況についてスコルジャ監督は、「なぜパフォーマンスがうまくいっていないのか原因を突き止めるのが大事だ」と話す。

「結果は期待からほど遠いものになっている。また、高いレベルをキープできていない状況がある。ここ2試合を比較しても、まったく違う2試合になってしまった。もちろん落ち着いて物事を進めなければいけないが、改善点はしっかりと伝えた。そして、それが次の試合で良くできると期待している。それと、名古屋のことを考えてのメンバー選びは別の作業だ。夏のブレーク明けの3試合の選手のパフォーマンスを分析し、練習でのサブ組のパフォーマンスを分析し、試合当日に行った練習試合のことも分析して名古屋戦にベストなメンバーを決めていく」

 18日に名古屋とのリーグ戦を控えるなか、スコルジャ監督は様々な要因を分析して試合へのプランを決めていくとしている。その中での重要なファクターとして挙げられる今夏加入の元日本代表MF中島翔哉については、2試合の途中出場を経て「短い時間だがスキルを見せてくれた。パスにもトライしていただろうけど、フィジカル的にまだ整っていない。そこは我慢強く待たないといけないが、今までいた選手とは違ったタイプのトップ下。前線でオプションをたくさん増やしてくれる」と、現状と期待の両面から話した。

 光明は広島戦でFWホセ・カンテがゴールした場面に見られるような、負傷から復帰したMF明本孝浩が前線での起用で好連係を見せたこと。指揮官も「この前の試合でいいところを見つけるなら、まずはカンテのパフォーマンス。プレーするごとに良くなっている。もう1つはケガから復帰して明本がプレーできる状態であること。ケガをするまで重要な選手だった。復帰はうれしい出来事。戦術的な理由でウイングで起用したが、非常に良かった。ビルドアップでシャドーに入る役割だったが、非常にしっかり実行してくれた」とパフォーマンスを評価していた。

 順位は4位をキープしているものの、首位との勝ち点差は9に広がっている。3位の名古屋との対戦は完全に脱落する危険性のある直接対決だが、スコルジャ監督は「中断明けから2週間経ち、勝ち点差は悪化した。次の試合で勝ち点3を取ることを考え、希望を持って戦いたい。信念をもって。期待外れの結果は続いているが、やり方と進んでいる方向は間違っていないという信念のもとで継続性を持たせないといけない。リーグ戦でもまだ勝ち点33を取れる可能性が残っている。ハードワークしながら続けたい。やるべきことはまだ残っている」と、力を込めていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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