トリノ初陣で戦犯となった“ジョー”・ハート 伊デビューの守護神を襲ったさらなる屈辱とは

マンCを戦力外となったイングランド代表GKが、新天地の初戦で痛恨のミス

 マンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督に戦力外とされ、セリエAトリノに放出されたイングランド代表GKジョー・ハートが、新天地デビュー戦となったアタランタ戦でハイボールの処理をミスするなどの失態を犯し、1-2敗戦の戦犯となってしまったが、敵地でさらなる屈辱を受けていたことが分かった。英公共放送「BBC」が報じている。

 アウェーゲームにもかかわらず先制点を挙げたトリノの試合をぶち壊したのは、英代表の守護神だった。前半11分、アタランタの左CKの場面で、ハートはボールの落下地点を読み違えてニアサイドにステップ。慌ててファーサイド方向に軌道修正し、無理なキャッチングを試みたが、ボールをポロリ。こぼれ球をアタランタのDFアンドレア・マシエッロに蹴り込まれてしまった。1プレーに複数のミスを組み込んだハートの失態で、トリノはあっさりと同点に追いつかれた。

 そしてチームは、1-1で迎えた後半37分にPKを献上。ハートは、キッカーがボールを蹴るよりもかなり早いタイミングで右にジャンプ。ガラ空きの逆サイドに簡単に流し込まれ、これが決勝点となった。

 「イングランド代表GKジョー・ハートは同点弾を許すミスを犯した挙句、PKを止められず、アタランタでのトリノデビューは敗北に終わる」と記事では代表66キャップを誇る29歳の、切なすぎるイタリア初陣が報じられていたが、試合直前には屈辱を受けていたようだ。先発メンバーが発表され、メディアに配布されたリストには「背番号21 ジョン・ハート」と間違った名前が記されていた。

 この件に関して、「BBC」が「ジョン・ハートへの洗礼の炎」とクローズアップした一方、英紙「テレグラフ」はハートの本名が「チャールズ・ジョセフ・ジョン・ハート」であることを指摘し、ミスは仕方ないものとしている。しかし、長年“ジョー”の名で親しまれ、トリノ公式サイトの選手プロフィールでもしっかりと「ジョー・ハート」と記載されていることからも、やはり屈辱的な間違いと言えるだろう。

 

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