ミラン落第補強で大炎上! 「もっとマシな予算の使い方は…」と伊メディアが一刀両断

最終日のオファー乱発は「時間の無駄」

 そして、移籍市場閉幕の最終日には急転してビッグネームにオファーを乱発した。帳尻合わせを目指した最後のあがきは「時間の無駄」と一刀両断にされている。

「最終日に感情的になったのか、ビッグネームを追いかけまわした午後は時間の無駄でしかない。結局、最終的には(マティアス・)フェルナンデスだけが残っていた」

 ミランはこの移籍市場の最終盤で、オファーを乱れ打ちした。チェルシーのスペイン代表MFセスク・ファブレガス、アーセナルのイングランド代表MFジャック・ウィルシャー(ボーンマスへ期限付き移籍が決定)とウェールズ代表MFアーロン・ラムジーの獲得にも動いたと、現地メディアでは報じられた。イタリア国内でもインテルのモンテネグロ代表FWステバン・ヨベティッチに加え、本田を交換要員としてラツィオのセネガル代表FWケイタの獲得を目指したとも報じられた。突如ビッグネームを狙ったが、いずれも獲得に失敗していた。

 そうしたなかで、最終的にはフィオレンティーナ時代にモンテッラ監督の指導を受けたフェルナンデスの獲得を、タイムリミット15分前にようやく発表。乱発したオファーに上がった名前と比較すれば、小粒なのは否めない。

 ミランは中国企業グループに株式99%を売却することで合意したものの、正式契約前のため“チャイナマネー”は届かずに移籍市場を過ごすことになった。強化責任者のアドリアーノ・ガリアーニCEOには頭の痛い夏になったと想像されるが、憤怒のメディアとサポーターからの強烈な批判で炎上する結果になった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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