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移籍金は3シーズン総額595億円! マンUがポグバ獲得で書き加えた”爆買い”の歴史
リーグタイトルから遠ざかるなか巨額資金を投下
“赤い悪魔”の愛称で知られるマンチェスター・ユナイテッドは、8日にフランス代表MFポール・ポグバの獲得を発表した。2012-13シーズンを最後にリーグタイトルから遠ざかっている名門だが、近年は移籍マーケットで巨額の資金を投下しており、毎年話題をさらっている。ここでは今夏を含めた直近3シーズンの補強を振り返ってみたい(移籍金は移籍情報サイト「Transfermarkt」を参照)。
2年前の夏、2014-15シーズンに臨むユナイテッドには改革の嵐が吹き荒れた。前年にデイビッド・モイーズ監督(現サンダーランド監督)の下で大失敗に終わったユナイテッドは、3年契約でルイス・ファン・ハール監督を招聘。オランダ人指揮官の下で大量の資金を投じて選手補強に動いた。
レアル・マドリードから当時の英国史上最高額を更新する移籍金6375万ポンド(約85億円)でアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを獲得したのを筆頭に、イングランド代表DFルーク・ショー(3188万ポンド/約42億5000万円)、スペイン代表MFアンデル・エレーラ(3060万ポンド/約41億円)とビッグディールを連発。1年間のローン契約でコロンビア代表FWラダメル・ファルカオもチームに加わった。直前の14年ブラジル・ワールドカップでも共闘した教え子のオランダ代表DFダレイ・ブリント(1488万ポンド/約20億円)も獲得するなど、ファン・ハール監督はチームを自身のカラーに染め上げていった。
一方で、指揮官の構想から外れた日本代表MF香川真司は居場所を失くしてドルトムントへ復帰。元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏(→QPR、15年に引退)や元セルビア代表DFネマニャ・ヴィディッチ氏(→インテル、16年に引退)が契約満了で退団するなど、アレックス・ファーガソン政権時代の多くの主力がチームを去った。
選手獲得に費やした金額は計1億6605万ポンド(約221億円)。売却額は4190万ポンド(約56億円)となった。