移籍金は3シーズン総額595億円! マンUがポグバ獲得で書き加えた”爆買い”の歴史

昨夏の大型補強は実りが少なく…

 ファン・ハール就任2年目の2015-16シーズンも大型補強の波は続いた。前年に大枚をはたいて獲得したディ・マリアをわずか1年でパリ・サンジェルマン(PSG)に売却したユナイテッドは、10代選手として史上最高額となる4250万ポンド(約56億5000万円)で、ASモナコから当時19歳のアンソニー・マルシアルを獲得して話題をさらった。この獲得には疑問の声も上がったが、神童はすぐさまチームにフィットし、この夏の補強では数少ない成功例となった。

 フランス代表MFモルガン・シュナイデルラン(2975万ポンド/約40億円)ら人気銘柄の争奪戦を制した他にも、ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー(765万ポンド/約10億円)、指揮官の愛弟子オランダ代表FWメンフィス・デパイ(2890万ポンド/約38億5000万円)など注目選手と契約。しかし、シュバインシュタイガーはケガにより出場機会が少なく、デパイは期待ハズレのパフォーマンスで終盤戦はレギュラーからも外れている。

 放出選手では、ファルカオをモナコにレンタルバックし、オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー(→フェネルバフチェ)とメキシコ代表FWのチチャリートことハビエル・エルナンデス(→レバークーゼン)に別れを告げるなど前線を一層した。しかし、この年は高額の移籍金で獲得した新戦力の目立った活躍は少なかった。下部組織出身で負傷者続出の終盤戦にブレークした新星FWマーカス・ラッシュフォードの活躍がよりクローズアップされ、補強策にはネガティブな印象が残った。

 獲得総額は1億2427万ポンド(約165億円)、売却額は8626万ポンド(約115億円)だった。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング