「日本人コーチにはできない」 新生・浦和、スペイン人GKコーチ招聘の“真の狙い”とは?

浦和GK鈴木彩艶と西川周作【写真:Getty Images & 高橋 学】
浦和GK鈴木彩艶と西川周作【写真:Getty Images & 高橋 学】

GKコーチにジョアン・ミレッ氏を招聘、クラブ戦略へ西野TDが言及

 浦和レッズは1月12日に今季の新体制の発表、並びに新加入選手の記者会見を実施した。そのなかで、GKコーチにジョアン・ミレッ氏を招聘したことが目につくが、西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は「浦和レッズとしてジョアンの持っているものをクラブに残す」という戦略的な観点から編成を説明した。

 浦和は昨季まで日本代表のGKコーチを務めた経験もある浜野征哉氏がGKコーチを務めたが、今季はスペイン人指導者のミレッ氏を招聘。さらに、GKコーチ専属の通訳としてフットサル日本代表コーチや通訳、日本女子代表監督も務めた在原正明氏が加入。そして、GKアシスタントコーチとして昨季まで現役でプレーした塩田仁史氏が就任した。

 ミレッ氏は、FC東京のトップチームや湘南ベルマーレのアカデミーなどで指導し、スペイン時代にも数多くのGKを輩出。日本では育成年代に向けた指導理論にも定評を持つミレッ氏を頂点として、元日本代表GK西川周作、東京五輪日本代表GK鈴木彩艶が在籍し、さらに水戸ホーリーホックからGK牲川歩見を獲得した体制について、西野TDは将来を見据えた意味があると語った。

「GKの編成は3名。それに続くアカデミーの選手もいる。西川というベテラン選手も成長させてくれ、彩艶という“浦和の宝”、日本の宝を世界レベルに成長させてくれる、牲川という実績ある選手を成長させてくれる存在として(ミレッ氏に)オファーした。なかなか、日本人GKコーチにはそこまでできないのではないかという論理や理屈の分解、整理して伝える能力が高いと期待した。西川というベテランすらもう一段階、成長させられると期待している。

 ただ、5年も10年もいてもらえるGKコーチでないという観点で言えば、それを整理してクラブに残すこと。在原さんはフットサルで指導教本を一から作られた方。そしてスペイン語も優秀。浦和レッズとしてジョアンの持っているものをクラブに残す1つでもある。最初から何でもかんでもでは混乱してしまうので、今年は通訳に徹してもらう。そして塩田という指導者1年生のコーチもいるので、ジョアンと在原通訳と塩田の3人が関わるが、すごく期待できる編成になったと思う」

 西野TDはミレッ氏のGK育成理論を体系化してクラブに残すことを招聘における究極の目的と語った。昨季はルヴァン杯でチャンスを掴んだ鈴木彩艶が、一時は西川からリーグ戦のレギュラーを奪った時期もあった。実力者3人と、強力な指導体制で浦和はGK育成に対する中期的な計画をスタートさせようとしている。


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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)


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