浦和に浸透する“2つのスタイル” 公式戦8戦無敗のチームが持つ「武器」とは?

浦和は横浜FC戦に2-0で勝利【写真:Getty Images】
浦和は横浜FC戦に2-0で勝利【写真:Getty Images】

横浜FC戦に2-0で勝利、前後半で違ったニュアンスの戦い方を披露

 浦和レッズは11日のリーグ第28節、横浜FC戦に2-0で勝利した。前半と後半で違ったニュアンスのチームをピッチに送り込んだリカルド・ロドリゲス監督は、「人が変わることで違った武器が持てるのは良いことだ」と、振り返った。

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 浦和は9月1日と5日のルヴァン杯準々決勝、川崎フロンターレとのホーム&アウェーの試合で、前線に典型的なストライカーを置かずにMF小泉佳穂とMF江坂任を配置するスタメンを組み、2試合トータル4-4のスコアながらアウェーゴール差で勝ち上がった。その背景にFWキャスパー・ユンカーの疲労が影響したとする見方もあったが、この横浜FC戦でも小泉と江坂が並んでユンカーがベンチスタートになった。

 その浦和は前半、GK西川周作も参加する丁寧なビルドアップで、小泉や江坂が中盤に下りながら全体でボールを運んだ。最終ラインからの組み立てについてDF岩波拓也は「(小泉)佳穂がいた時は少しゼロトップ気味でボールを動かすということ力を入れて、佳穂が前を向いた時に良い形の場面はいくつかあった」と振り返る。

 また、江坂と小泉を並べた時の利点とロドリゲス監督が話す効率的なプレスもあり、前半34分には小泉がボールを奪ったところからの流れで人数をかけた攻撃を仕掛け、最後は小泉のピンポイントクロスをMF汰木康也がヘディングで決めた。

 一方で、ロドリゲス監督はハーフタイムで小泉に代えてユンカーを投入した。その理由に「小泉に関しては45分のコンディションというところがあり、怪我のリスクも少しあったので交代した」という事情はあったにせよ、後半の浦和はユンカーが背後に飛び出す動きを見せることで、より手数をかけずにゴール前へ迫るような攻撃へとシフトした。

 岩波もそのスタイルチェンジについて「後半はキャスパー(ユンカー)が入って背後への動きが増えた分、一発で裏を取るようなシーンもあって相手をより広げられた」と話す。スペースが広がってきたところでドリブルを得意とする選手が仕掛ける場面も生まれ、結果的には終了間際のカウンターで飛び出した途中出場のMF大久保智明とユンカーの2人で敵陣を突破。最後は大久保が試合を終わらせるゴールを決めた。

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