荒れ狂う“マージーサイド・ダービー”の退場劇に物議 「なぜ胸元のエンブレムにキスをした?」

リバプールがエバートンに圧勝も、プレミア最多21回目の退場劇でオリギ負傷

 伝統の”マージーサイド・ダービー”で起きた退場劇が波紋を呼んでいる。リバプールは20日、延期分のプレミアリーグ第27節でエバートンと対戦し、4-0と圧勝した。不振に喘ぐエバートンに対し、リーグ戦3連勝と波に乗るリバプールが、勢いの差を見せつけた格好となった。

 しかし試合終了後、普段なら勝利後に歓喜を爆発させるユルゲン・クロップ監督に笑顔はなかった。試合後のインタビューでも「すまないが、100%ハッピーじゃない」と、ダービー戦の勝利を心から喜べない心情を吐露した。

 その理由は、後半4分の場面にある。2-0のリードを奪ったリバプールは、攻撃の手を緩めることなく敵陣でポゼッションを高めていた。その展開に苛立ちを抑えられなかったのか、エバートンDFラミロ・フネス・モリが、右サイドでボールを受けたリバプールFWディボック・オリギの右足首を思い切り踏みつけるラフプレー。主審はレッドカードを提示し、一発退場を命じた。オリギはプレー続行が不可能と判断され、担架で運ばれ途中交代となった。

 この危険なファウルの瞬間、クロップ監督は両手を頬に当て、真っ青な表情で呆然と立ち尽くした。前日の記者会見では、レッドカードの出るダービーは望んでいないとの意向を表明していたが、今季公式戦10得点と好調なストライカーが負傷交代に追いやられる悪夢の退場劇が眼前で繰り広げられてしまった。

 

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