久保建英の加入でシステム変更も視野!? ボルダラス監督の“選択肢”をスペイン紙が指摘
ボルダラス監督はフィジカル重視のスタイルだけに久保がどのようにフィットするか
日本代表MF久保建英は、現地時間8日にレアル・マドリードからビジャレアルへのレンタルが打ち切りとなり、ヘタフェに半年間の期限付き移籍となることが正式発表された。チームを率いるホセ・ボルダラス監督はフィジカルを重視するスタイルで知られるが、現地紙は久保の起用法について分析している。
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久保は昨夏にレアル・マドリードからビジャレアルへ1年間の期限付き移籍。途中出場がメインながら開幕からコンスタントにピッチに立っていたものの、第14節から16節まで3試合連続で出番なし。そして、2021年最初の試合となったレバンテ戦で今季初のメンバー外、現地時間5日のスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)2回戦サモラ戦も招集外となっていた。
そのなかで、8日にビジャレアルはレアル・マドリードとレンタル打ち切りで合意したことを発表。同時に、ヘタフェへの今季終了までのレンタル移籍も決定した。
ヘタフェはかつて日本代表MF柴崎岳(現レガネス)が所属していたことでも知られ、ボルダラス監督が指揮を執る。現在、主に4-4-2システムを用い、右サイドハーフは強靭なフィジカルを武器とする32歳のカメルーン代表DFアラン・ニョムがレギュラーを務めているが、今冬には久保のほかにスペイン人MFカルレス・アレニャ(←バルセロナ)をレンタルで獲得。気になるのは、やはり久保の起用法だ。
スペイン紙「AS」は「クボとボルダラスでのシステムでの難しい符合」との見出しで、ヘタフェの状況とともに久保の“今後”を見立てている。
「タケ・クボの獲得はヘタフェから公式発表されたが、次なるジレンマがある。それはいつ、どこでプレーするか、というものだ。ボルダラス監督は右サイドの補強を求め、それが日本人選手がプレーするポジションになるようだ。スピードがあり、素晴らしい突破力と縦への動きがあるクボは、相手守備陣を突破するのに理想的な選手で、ヘタフェにいないタイプになる。問題はクボが最近のチーム・アスロン(ヘタフェ)で見られたサイド選手のタイプに当てはまらないこと。現状で右サイドバックとしてダミアン・スアレス、その前には本来サイドバックながらアタッカーにコンバートされたニョムがいる。左サイドも同様で高いレベルを持つ選手、ただ非常にフィジカルの強い(マルク・)ククレージャと(マティアス・)オリベラとなっている」