「泣けてきちゃう」 伝説のFKキッカーが感謝、Jリーグ創成期に刻んだ美しき思い出

ビジネスマンとしての日々を過ごすエドゥー【写真:本人提供】
ビジネスマンとしての日々を過ごすエドゥー【写真:本人提供】

エドゥーはすべての人に感謝「いろいろなことがよみがえって、泣けてきちゃう」

「日本での最後の試合の日、僕はもう出場していなかったんだけど、試合終了後、ピッチに出たらスタジアム中のサポーターが立ち上がって、拍手喝采してくれたんだ。あそこで交わし合った惜別の思いとともに実感するのは、僕はJリーグを代表する存在ではないかもしれないけど、Jリーグは僕を代表する存在だということ。日本は僕自身の始まりでもあったような気がするんだ。今の僕が、こういう僕であるためのね。サポーターのみんなに、そして僕を支えてくれたすべての人たちに、大いなる親愛を込めて。アリガト」

 メッセージを言い終えた後、エドゥーは照れ隠しのように付け加えた。

「日本の思い出を語るインタビューは、ヤバいんだよ。いろいろなことがよみがえって、泣けてきちゃうから」

藤原清美

ふじわら・きよみ/2001年にリオデジャネイロへ拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特に、サッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のテレビ・執筆などで活躍している。ワールドカップ6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTubeチャンネル『Planeta Kiyomi』も運営中。

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