久保建英の実績は「誰も横取りできない」 レアル専門メディアが”凄いデータ”に注目
レバンテ戦でダメ押しの追加点を挙げ、今季4ゴール目をマーク
マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間9日、リーガ・エスパニョーラ第35節のレバンテ戦に先発出場し、後半39分に追加点を決めて2-0の勝利に貢献した。保有権を持つレアル・マドリードの専門メディア「Defensa Central」は、シーズン中断前と再開後の久保のデータに着目している。
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降格圏の18位に沈むマジョルカにとって、レバンテ戦は勝ち点3の獲得が求められる正念場の一戦。久保が11試合連続でスタメンに名を連ねたなか、前半40分にコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスがヘディング弾を叩き込み、先制点を奪う。
1-0で迎えた後半39分、ハーフウェーライン付近でボールを受けた久保がドリブルを開始。巧みなステップワークで相手DFを揺さぶりながらペナルティーエリア内に侵入し右足でシュートを放つも、これは相手GKに阻まれてしまう。それでもマジョルカがボールを拾ってつなぐと、MFサルバ・セビージャが詰めたこぼれ球に久保がいち早く反応して押し込み、試合の行方を決する追加点を奪った。
今季はリーグ戦32試合4得点4アシストを記録しているが、6月のリーグ再開後は特に久保の活躍は目覚ましい。「Defensa Central」も「タケ・クボはマジョルカで輝きを放ち、レアル・マドリードでは扱っている“凄いデータ”に無関心ではない」と取り上げている。
「タケ・クボは今シーズンのラ・リーガで偉大なセンセーションとなり、夢を見るためのものをもたらしている。日本人選手は自宅待機期間から素晴らしい状態で戻り、マジョルカは1部昇格を果たすために彼にしがみついている。現時点で残している実績は、誰かがそれを横取りすることができないものになっている。リーグ前半戦のクボは、再開後にビセンテ・モレノ監督のチームでスター選手としての姿を見せているクボよりも劣っている。(再開後)ピッチでは90分ごとに0.31アシストをしている。このデータはそれ以前の数字0.16のほぼ倍だ。さらに決定的パスでも1.28→1.69、パス数でも16.04→28.92という高い数字になっている」
記事によれば、マーケティング面のみならず、プレーでも目を引くようになった久保に、レアルは熱視線を送り続け、シーズンを追うごとにその熱量は増しているという。
「突出するマーケティング面のほか、スポーツ的な活躍でクボはより容易にドリブル、シュートまで行くようになっている。つまりビジット・マジョルカ・エスタディでより多くの牽引力を持つようになり、それを今マジョルカが感謝している。レアル・マドリードはあらゆる面で日本人選手に正真正銘の金鉱脈を持っており、マジョルカで示しているすべての利益を得ることに気持ちの高まりがある」
久保は自らの手で来季レアルでプレーする権利をつかむほどの勢いを見せている。
(FOOTBALL ZONE編集部)