“失明危機”DF、クラブW杯出場チームに移籍し衝撃の経験 「槍で一突きされる覚悟を…」

バヌアツでの少年との出会いが成長のきっかけ…現在は右目の“失明危機”と戦う

「試合の前日、夜中2時ぐらいにみんな集まってくれて、『光平を出せるようにしよう』とか、『俺出なくていいから光平出ていいよ』とか言ってくれた。何人か選手が監督に言いに行ってくれて、後半から出られたんですけど、まさかのFWでした。でもいい試合はできて。フィジカルだけですけど、延長まで行っていい試合をした」

 大会が終わり、ハミルトンに戻った松本。そして、今回事故に遭った。だが、一度も下を向かず、前を見続けている。なぜ、右目の“失明危機”という状況でも明るくポジティブでいられるのか。

「バヌアツという国に行った時、半分顔のない少年に出会ったんです。それでも、めちゃくちゃ元気で明るく生きていて。いろんな国でいろんな人に会ったら、もし片目が見えなくなったとしても、全然大丈夫やなって思えるんです」

 光は、見えるものではないのかもしれない。自らが輝くことで生まれるもの――。そこに視力は関係ない。どんな形であっても、必ずピッチに帰ってくる松本が、再びボールを蹴るその日まで、奇跡を誰もが信じている。

【支援先概要】
■クラウドファンディング
HP:https://camp-fire.jp/projects/view/288245

■支援団体寄付口座
りそな銀行 茨木西支店 (226)
普通 0359472
松本光平を応援する会

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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