中村俊輔の“衝撃弾”から海外スター誕生 古巣MFが感謝「ボールボーイだった僕は…」
セルティックMFマグレガー、中村の伝説的FKに言及「僕にとって大きな瞬間だった」
日本が生んだ稀代の天才は、左足から放った衝撃の一撃でボールボーイに夢を与え、スター選手になるきっかけを与えたようだ。元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)の古巣スコットランド1部セルティックの同国代表MFカラム・マグレガーが「あの夜、スタジアムで活気と興奮を感じた」と振り返っている。
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中村は1997年に横浜マリノスへ加入し、2002年にイタリアのレッジーナへ旅立った。2005年からセルティックに在籍し、主力として4シーズンにわたってプレー。スコットランドでリーグ3連覇に貢献し、2006-07シーズンにはスコットランドPFA年間最優秀選手賞も受賞した。その後エスパニョール(スペイン)、横浜FM、ジュビロ磐田を渡り歩き、41歳の現在は横浜FCに在籍している。
中村が与えた衝撃を興奮気味に語っているのが、古巣セルティックの26歳MFマグレガーだ。セルティックの下部組織出身で、2013年にトップチームデビューを果たした。スコットランドの世代別代表を経験し、2017年にA代表として初キャップを刻んでいる。
「僕にとって、ナカムラのユナイテッド戦のFKは大きな瞬間だったといつも言っている」と語るマグレガー。そのFKとは、セルティックが本拠地でマンチェスター・ユナイテッドを迎え撃った2006年11月21日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第5節で生まれた。
0-0で迎えた後半36分、相手ゴールまで約30メートルの距離でセルティックがFKを獲得。キッカーを務めた中村が左足を振り抜くと、放たれた一撃は曲がりながら壁の上を越える。相手の元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールが飛びつくも届かず、ゴール右上を見事に射抜いた。