クロップ監督、20-21シーズンの“主力離脱”を危惧 「4週間にわたっていなくなる…」
2021年大会はシーズン中の1月開催が見込まれ、サラーやマネら主力が不在の可能性も…
日本代表MF南野拓実が所属するリバプールは、プレミアリーグで2位マンチェスター・シティに勝ち点差14をつけ、独走態勢を築いている。30年ぶりのリーグ制覇に順風満帆と言えるなかで、英公共放送「BBC」によるとユルゲン・クロップ監督は、2020-21シーズンに「大惨事」となる可能性があると記者会見で口にしたようだ。
クロップ監督が懸念しているのは、アフリカ最強国を決める大会「アフリカネーションズカップ」だ。2年に1度開催される同大会、エジプト開催の2019年は6~7月に開催された。しかし、基本的にはヨーロッパサッカーのシーズン中である1月に開催されており、2021年大会の開催地であるカメルーンでは“好ましくない天候状況”によって、夏開催ではなく1月開催に戻すことになるのだという。
これで大ダメージを受けるのは、リバプールだ。FWモハメド・サラー(エジプト)、FWサディオ・マネ(セネガル)、MFナビ・ケイタ(ギニア)といったアフリカ人選手が主力クラスとして在籍しているにもかかわらず、過密日程となる1月にごっそりと抜ける可能性が高まるからだ。
「それはとてつもないことだ。彼らが4週間にわたっていなくなる意味を知っているだろう? クラブとしてもそれについて考えないといけないし、アフリカ人プレーヤーにとって助けにならない。この大会は過去から見ていてとても興味深いトーナメントだよ。でも、シーズン中に大会が開催されることは明らかな問題だ。もちろんアフリカで天気が安定する冬にプレーするほうが理にはかなっているとは思うが……」
このようにアフリカ特有の気候条件にも理解を示しつつも、チームとしてのダメージが大きいことを主張している。
南野が加入し、そのほかにもブラジル代表FWロベルト・フィルミーノやイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムらがいるとはいえ、サラーやマネら不在の影響は計り知れない。熱血かつ聡明な名将だけに、先にその懸念を口にしておきたかったのだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)