史上最弱のレッテルを剥がした東福岡 17年ぶりの選手権優勝を狙う指揮官のチームマネジメントとは

「常に比較されながら上の世代を乗り越えた」

 森重監督は、突出した存在がいない中でも選手権の決勝まで勝ち進んだこの世代を温かい言葉で褒め称えた。

「3年生の最後までサッカーをしたい気持ちが表れたと思います。常に比較されながら一つ上の世代を乗り越えた彼らは本当に素晴らしい。自分自身、指導者をやっている中で彼らに学びました。11日の決勝戦では、ここまでサッカーができる喜びと幸せを感じながらプレーしてほしい。悔いのないようにピッチに送り出したいと思います」

 全国連覇という燦然と輝く歴史を持つ名門・東福岡。その名前と17年ぶりの決勝というプレッシャーに負けることなく、決勝のピッチでもひたむきに全員が一つになって勝利を目指すサッカーを展開するはずだ。そして、その先にインターハイとの高校二冠も見えてくる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング