レアルの序列に変化、稀代の司令塔の“逆襲”に現地紙注目 「ベンチに慣れていない」
控えに回る機会も増えたモドリッチ、ウルグアイ代表MFバルベルデが急成長
2020年、世界ナンバーワンフットボールプレーヤーに贈られるバロンドールは、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが通算6度目となる受賞を果たした。その一方で少し影が薄くなったのは、2018年のバロンドール受賞者であるクロアチア代表MFルカ・モドリッチだ。所属するレアル・マドリードでのビッグマッチで控えに回ることが多くなったとクラブの贔屓紙「マルカ」が報じている。
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昨年のモドリッチはロシア・ワールドカップ(W杯)で見せた圧巻のゲームメークと献身的なプレーが世界のサッカーファンのハートを打った。しかしその勤続疲労、そして2018-19シーズンのレアルがフレン・ロペテギ、サンティアゴ・ソラーリの両監督がチーム構築に失敗し、それに巻き込まれるようにシーズンを通じてパフォーマンスを見せ切れなかった。
そして迎えた今季は負傷とともに同ポジションのウルグアイ代表MFフェデ・バルベルデが急成長。それもあって同紙は「アトレチコ・マドリード、パリ・サンジェルマン、バルセロナ戦いずれもスターティングメンバーに名を連ねなかった」と序列に微妙な変化が起きていることを指摘している。
ただ、究極のチームプレーヤーであるモドリッチは、決して諦めていないようだ。「サンチャゴ・ベルナベウにいた(レアルに所属した)7年半、ベンチに座ることは慣れていない。モドリッチは状況を改善したいと考えている。日々のトレーニングに一生懸命臨むことで、全試合スタメンで迎えられることを証明している」と、実力はまだ衰えていないことを指摘している。
2020年には欧州選手権が開催され、初夏にはヨーロッパの覇権争いが再びヨーロッパを熱くさせるだろう。そこの主役として、再びモドリッチは輝くのか――稀代のゲームメーカーの逆襲に注目したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)