MLBドジャース共同オーナー、価値5300億円超のチェルシー買収に本腰…ポイントは?
米億万長者がプレミアのクラブ買収を目論む、一番の狙いはチェルシー
プレミアリーグで現在4位のチェルシーに、またも買収話が浮上している。オーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏に売却の意思はないというが、MLBのドジャースで共同オーナーを務めるトッド・ボーリー氏は増額して交渉に臨むようだと、英紙「テレグラフ」が伝えている。
近年、チェルシーを買収しようとする投資家たちは多く、アブラモビッチ氏は過去18カ月間で少なくとも4回は買収の問い合わせを断っている。そのうちの最新がトッド・ボーリー氏からの問い合わせだったという。
ボーリー氏は以前にも関係会社を使い、トットナムの買収に乗り出していた。しかし、トットナムのダニエル・レヴィ会長はクラブには10億ポンド(約1432億円)の価値があると主張し、売却にあたって自身の留任などいくつかの条件を設けたという。そのために同意には至らなかったようだが、ボーリー氏はプレミアリーグのクラブへの興味を捨てきれないままでいる。
「サッカーは世界最大のスポーツで、情熱があり多くのファンを抱えていてチームは類を見ない。そういったチームを作り上げようとするなら買収するか、コミュニティの一員になるしかない」
以前に米金融通信社「ブルームバーグ」のインタビューでサッカーチームへの興味を語ったボーリー氏は、チェルシーを買収できる機会を狙っているという。現在チェルシーの価値は37億4000万ポンド(約5356億円)と評価されている。しかし、買収のポイントはその金額ではなく、新スタジアム建設計画にあると「テレグラフ」紙は説明している。
チェルシーは10億ポンド(約1432億円)の予算で新スタジアムの建設計画を立てていたが、昨年5月から棚上げされた状態になっている。その期限が来年3月末までとなっており、それが迫ったときにアブラモビッチ氏の心に変化が生じると、ボーリーは考えているようだ。
実際に買収が成立するか見どころとなるが、ボーリー氏は今回のチェルシー買収に失敗したとしても、プレミアリーグのクラブ買収を諦めないだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)