久保建英は「孤立していた」 マジョルカ番記者、連係面の課題指摘「残念なことに…」

マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

レガネス戦で3戦連続ベンチスタート、チームは最下位相手に3試合ぶりの黒星

 マジョルカの日本代表MF久保建英は、10月26日にアウェーで行われたリーガ・エスパニョーラ第10節レガネス戦で再びベンチスタートとなり、チームも最下位相手に0-1で敗れ、勝ち点を逃した。

 久保は前節、“期限付き移籍元”の首位レアル・マドリード戦に向けて、試合前日にはスペイン最多発行部数を誇る「マルカ紙」の一面を飾るなど、大きな注目を浴びていた。しかし日本代表戦から戻り、中2日での試合だったということもあって先発を外れ、ピッチに投入されたのは後半14分だった。

 マジョルカは前半7分にMFラゴ・ジュニオールが鮮やかなゴールを決めた後、守備的に戦ったことから、久保も攻撃面での持ち味を発揮できぬまま、1点のリードを守りきって試合を終えた。レアル相手に1-0での大金星を挙げ、今季初となる2連勝を達成。3勝1分5敗の勝ち点10で15位と降格圏から離れ、勢いに乗ったまま最下位レガネスとの戦いに臨んだ。

 対戦相手となるレガネスは、2016-17シーズンに初めてプリメーラ(1部リーグ)に昇格したばかりのクラブ。マドリード州内にあるホームスタジアム、ブタルケはマドリードの中心地からバスや電車で30分ほどの場所に位置し、緑に囲まれた開放感あふれる雰囲気のなかにある。

 キックオフ時間は16時。11月前にもかかわらず、気温は20度と暖かい。サッカー専用のスタジアムは収容人数1万1454人とそれほど大きくなく、ピッチとスタンドの距離が近いため、風向きによってはスタンド上段でも芝生の香りを感じることができる。

 レガネス戦のスタメンは、連勝したエスパニョール戦(2-0)、レアル戦とすべて同じメンバーで、久保は3試合連続でベンチスタートとなった。久保の控えというのはスペイン各紙が予想したとおりで、2連勝中というチーム状況を考えれば妥当な選択と言えた。

 対するレガネスは、前節終了時点で0勝2分7敗の勝ち点2とプリメーラで唯一勝ち星のないクラブ。そのため前節ヘタフェ戦に0-2で敗れた後、マウリシオ・ペジェグリーノ監督を解任したばかりで、暫定的にBチーム監督のルイス・センブラノスがチームを指揮した。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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