「ハセベ!」「カマダ!」の大歓声、空を舞うビール ELの舞台が生む”想像以上”の熱狂

ELを楽しむフランクフルトサポーター【写真:Getty Images】
ELを楽しむフランクフルトサポーター【写真:Getty Images】

罵り合う両サポーター同士の一触即発で数十人の警察が出動する場面も…

 キックオフ直前にはゴール裏のスタンドに巨大なドイツ国旗のコレオが登場。ほぼ満員となったスタンドからは、アーセナルに対して地響きのようなブーイングが送られた。一方、アーセナルが前半38分に先制点を奪うと、赤色に染まったアウェー席からは、並々入っているビールが躊躇なく天高く放り投げられた。日本では考えられない熱狂ぶりだが、試合にのめり込んでいるサポーターたちは誰1人として迷う様子はなかった。

 また、試合が進むにつれてピッチ上で激しく削り合う荒々しい展開となっていくと、両サポーターも互いに罵り合い、乱闘騒ぎが起こってもおかしくないような一触即発の雰囲気に。その際は、すぐさま数十人の警察が応援席の境界線に配置され、落ち着いたら撤退。試合を通してその場面が幾度となく繰り返されていた。

 17日にCL開幕戦のドルトムント対バルセロナも現地で観戦したが、8万人の超満員となった本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクは世界最高峰のスタジアムと評されるだけあり、まさしく異次元の様相を帯びていた。しかし、フランクフルト対アーセナルも引けを取らない。CLばかりにスポットライトが当たりがちだが、現地のELに対する熱狂ぶりは並外れたものだった。

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