「ハセベ!」「カマダ!」の大歓声、空を舞うビール ELの舞台が生む”想像以上”の熱狂

ELアーセナル戦に出場したフランクフルトMF長谷部【写真:Getty Images】
ELアーセナル戦に出場したフランクフルトMF長谷部【写真:Getty Images】

【現地発】CLに比べ盛り上がりに欠ける――そんな固定概念を覆されたフランクフルト戦

「ハセベ!」「カマダ!」――。

 フランクフルトの本拠地コメルツバンク・アリーナを埋め尽くす地元サポーターは、スタメン発表で元日本代表MF長谷部誠、MF鎌田大地の名前が呼ばれた際に、会場を轟かせる大歓声を送っていた。5万人超の収容人数を誇るスタジアムがほぼ満員となり、UEFAヨーロッパリーグ(EL)という舞台がもたらす熱狂は想像をはるかに上回るものだった。

 フランクフルトは現地時間19日、「DAZN」が全試合を独占放送するEL初戦でアーセナルと対戦し、ホームで0-3と大敗を喫した。長谷部と鎌田はフル出場し、欧州屈指のビッグクラブ相手に怒涛の攻めを見せたものの、後半34分にMFドミニク・コールが退場処分となり、数的不利が響いて立て続けに失点。フランクフルトにとっては試合の主導権を握りながらも、ホームでの開幕戦を落とす悔しい結果となった。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は欧州各国のリーグ戦を上位で終えたクラブに出場資格が与えられ、フランクフルトの在籍するブンデスリーガ、アーセナルの在籍するプレミアリーグはともに上位4クラブが出場する。一方で、ELはブンデス、プレミアともにリーグ戦5位のクラブが出場権を獲得。つまり、CL出場を逃したクラブがELに回る構図だ。

 そのため、CLと比較すると、どうしてもELは盛り上がりに欠けるイメージが否めない。そう考えていたが、現地に足を運んでみると、これまで抱いていた固定概念が覆された。盛り上がりに欠けるなんて、とんでもない。

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