17歳久保建英、J1席巻の理由 長友育てた“恩師”も成長実感「体幹が日本トップと同レベル」

久保の専属トレーナーを務めている木場克己氏【写真:荒川祐史】
久保の専属トレーナーを務めている木場克己氏【写真:荒川祐史】

プロとして着実に前進中 今後の課題は「海外に行った時にどうなるか」

 さらに木場氏は、久保がトップレベルの選手とも渡り合える部分を次のように指摘した。

「反転やクイックな動きです。ボクシングに例えると、パンチを避けるような動きが、脇腹とお尻でスムーズにやれている。それがフェイントでも生かされていたり、相手とぶつかって踏ん張るのではなくて、相手の力を利用することができている。動き出しの瞬発力が出てきています」

 実際に今季のJ1で、久保は対面するDFを一瞬の動きで揺さぶり、スキを生み出してチャンスにつなげることも多い。その根底となるものについて、木場氏は次のように解説している。

「基本的に、頭がブレない選手はしっかりと体幹に刺激が入って、スイッチが入る。例えば体の中心から右に頭がブレている時に右足を上げようとしたら、詰まってしまって上げられません。でも、頭が真っ直ぐになっていて姿勢が良ければ、スッと上がるわけです。重心が前に行っていても、引き上げる筋肉が弱くなってしまう。だからトレーニングでは(頭の)角度をキープすることに気をつけています」

 裏付けのある指導によって確かな成長を遂げ、着実にプロとしての歩みを進めている久保。もちろん、まだまだ満足するような段階ではなく、木場氏も「本人のなかでは上を見据えている部分も当然、あると思います」と語る。国内リーグ戦で手応えを得ている今、次の“ステップ”を意識し始めるのは自然な流れだろう。

「体に関しては、日本人との対戦で自信がついてきた。果たして海外に行った時にどうなるかというのが、これからの建英と私の課題だと思います。今は脇腹、お尻、膝周りを強化して、軸足で思った通りのプレーができるような動きですね。自分の体を自分で理解して、判断できるような自己管理ができてくると、上に行けると思います。それができていたのが(長友)佑都ですから」

 日本代表として世界と渡り合い、欧州の舞台で長く戦い続ける、教え子を引き合いに出し、木場氏は久保の成長に期待をかけた。二人三脚の“体作り”によって、久保のベースは着々と積み上げられていっている。

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