「負けたくない」 神戸DF那須大亮、同世代の盟友・阿部勇樹への絶えぬ“ライバル心”

「たとえ試合に出られなくても、言葉を含めてその立ち位置でできることはある」

 “バルサ化”を進める神戸は、元スペイン代表FWダビド・ビジャ、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの“VIPトリオ”を擁して、タイトル獲得&ACL出場を今年の目標に掲げている。那須は今季、ここまでルヴァンカップのみの出場。先日にはフアン・マヌエル・リージョ監督から吉田孝行監督へと指揮官が交代し、チームに大きな変化が生まれたが、37歳のベテランはこれまでと変わることなく勝利のために全身全霊を注ぐ覚悟だ。

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「ヴィッセルはまだ、クラブとしてチャンピオンになったことがない。リーグ戦であれ、カップ戦であれ、このチームが常勝軍団になるという意味では、優勝するのはすごく大事。自分は試合に出場すれば、チームを勝利に導くために全力を尽くすし、たとえ試合に出られなくても、言葉を含めてその立ち位置でできることはある。年間を通して、さまざまな面でチームに貢献したいと思います」

 神戸と浦和がリーグ優勝を争い、直接対決ではチームの勝利のために那須と阿部がしのぎを削り合う――。そんなドラマチックなシナリオに期待しつつ、2人の2019シーズンを見守りたい。

[PROFILE]
那須大亮(なす・だいすけ)

1981年10月10日生まれ、鹿児島県出身。180センチ・77キロ。鹿児島実業高―駒澤大―横浜F・マリノス―東京ヴェルディ―ジュビロ磐田―柏レイソル―浦和レッズ―ヴィッセル神戸。J1通算400試合29得点(19年4月19日現在)。CB、SB、アンカーを遜色なくこなす守備のスペシャリスト。2004年アテネ五輪代表で主将を務め、18年から自身6クラブ目となるヴィッセル神戸でプレー。昨季は史上23人目のJ1通算400試合出場を達成し、初タイトルとACL出場を目指すチームの精神的支柱の1人として君臨する。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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