「負けたくない」 神戸DF那須大亮、同世代の盟友・阿部勇樹への絶えぬ“ライバル心”

那須は2013年から浦和で5シーズン一緒にプレーした【写真:Getty Images】
那須は2013年から浦和で5シーズン一緒にプレーした【写真:Getty Images】

年代別代表、浦和で共闘した阿部は「良き友でありながら、自分の中ではライバル」

「阿部ちゃんは高校生から試合に出ていたので、まさか一緒にプレーできるとは思っていなかった。ユース年代の代表でも雲の上の存在というか、凄い選手とやれているな、という思いでしたね。日本代表に入ったり、海外に行ったり、素晴らしいキャリアを歩んできた選手なので、僕にとっては彼が頑張ることがモチベーション。良き友でありながら、自分の中ではライバルでした」

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 阿部との一番の思い出を尋ねると、「どれと選ぶのは難しいです」と苦笑しながら、「浦和で苦楽をともにした一つひとつの試合」と言葉を続けた。

「若い頃から世代別代表、プライベートでも話したり、じゃれ合ったり(笑)。そうした背景もあったので、浦和レッズで30歳を超えてまた阿部ちゃんと一緒のピッチに立って、共有してきた喜怒哀楽のすべてが感慨深かったです」

 タイトル獲得の喜びはもちろん、オフ・ザ・ピッチでの2人の時間も、那須にとっては唯一無二のものだったという。

「僕にとってはすべてがつながっているので、プライベートでスイッチがオフになった時の空気感が好きです。普段はお互い緊張感があるなかでやっていて、言葉数は決して多くなかった。だから、たまにご飯を食べたり晩酌をかわしたりして緊張感を解き放つと、若かりし頃に戻るみたいで、何物にも代えがたい時間でした。これはきっと何歳になっても変わらないでしょうね」

 アテネ五輪を戦った仲間では、MF森﨑浩司とFW高松大樹、GK黒河貴矢が2016年限りで引退。MF石川直宏、FW平山相太も翌年、現役生活にピリオドを打った。那須や阿部にもいずれセカンドキャリアの時は訪れるが、那須は阿部と“今後”をテーマとした会話はほとんどしてこなかったと明かす。

「将来についてはお互いに考えることがあるとは思いますが、敢えて口にはしません。でも、長く選手をやれたからこそ感じられた部分はきっとあるはず。だから、次のステージでも負けたくないですね」

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