今季のCL、VARによって判定が覆った回数は? ベスト4までの数字を英メディア集計
決勝トーナメントからVAR導入 シティ対トットナムでは波紋呼ぶオフサイドも
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は今季の決勝トーナメント1回戦からビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)が導入された。ベスト4が出揃った現在までに判定が覆ったのは11回と、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
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大会史上初めてVARが使用されたのは、決勝トーナメント1回戦第1戦のアヤックス対レアル・マドリード(2月13日)だった。前半37分にCKからDFニコラス・タグリアフィコがヘディングシュートで押し込んだ場面で、アヤックスのMFドゥサン・タディッチがオフサイドポジションでGKティボー・クルトワのプレーを妨害していたとして、ビデオ検証が行われた。判定は覆り、ゴールは認められなかった。
決勝トーナメント1回戦第1戦ではほかにも、シャルケ対マンチェスター・シティ(2月20日)で1度、アトレチコ・マドリード対ユベントス(2月20日)で2度VARが介入し、いずれも当初の判定が覆る結果となった。シャルケ対シティ戦では見逃されたハンドが明らかとなってシティがPKを獲得。アトレチコ対ユベントスではアトレチコ側のPK判定とゴールが覆された。
決勝トーナメント1回戦第2戦でも、パリ・サンジェルマン対マンチェスター・ユナイテッド(3月6日)でVARによってユナイテッドにPKが与えられたほか、ポルト対ローマ(3月6日)では合計スコア3-3で迎えた延長後半にポルトがVARによってPKを獲得し、8強進出を手繰り寄せた。またマンチェスター・シティ対シャルケ戦(3月12日)はシティが7-0と圧勝する中で、一度はオフサイドと判定されたスターリングのゴールが認められた。
現地時間17日までに行われた準々決勝の計8試合では、トットナム対マンチェスター・シティ(第1戦/4月9日)、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド(第2戦/4月16日)、ユベントス対アヤックス(第2戦/4月16日)、ポルト対リバプール(第2戦/4月17日)、マンチェスター・シティ対トットナム(第2戦/4月17日)で計5度、VARで判定が覆った。
特に合計スコア4-4という激しい撃ち合いになったマンチェスター・シティ対トットナム戦(アウェーゴール差でトットナムが勝ち上がり)での後半ロスタイムに起きたオフサイドによるFWラヒーム・スターリングのゴール取り消しは、大きな波紋を呼ぶ一大トピックとなっている。
今季CLも残すところは準決勝の第1戦と第2戦を合わせた4試合と、決勝の計5試合。過去に数多くのドラマが起きている大舞台だが、新たに導入されたVARによってさらなる波乱の展開が待っているかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)