「そんなの嫌だなと…」 FC東京MF東慶悟、“新キャプテン”として追い求める理想像

東は今季から背番号"10番"を着用し、キャプテンも務めている【写真:荒川祐史】
東は今季から背番号"10番"を着用し、キャプテンも務めている【写真:荒川祐史】

目標のゴール数は「6得点」も…「ここぞという場面で取る選手になりたい」

 クラブの歴史を振り返っても、強烈なリーダーシップを発揮したタイプのキャプテンは存在しない。ここ数年では今野泰幸(現・ガンバ大阪)、森重真人をはじめ、自らの姿勢や取り組みで見せる寡黙なタイプの主将が多かった。だからこそ、クラブや指揮官は、先頭に立ってチームをけん引する新たなキャプテンの誕生を求めたのかもしれない。

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「まさに、僕が10番とキャプテンを一度に任されるというのは、そういうことだと思っている。ほかのクラブを見ていると、そういう存在がいれば東京も、もっと強くなれるという思いもある。まだまだ29歳。渋味が出るような年齢ではないかもしれない。だけど、いずれそういう存在になりたい。優勝するクラブには必ずいますもんね、そういう存在が。だからブレたくない、それも強さの一つの形だと思う」

 強さの形は、可視化できない。だけど、どっしりと構えたキャプテンの存在は、チームを強く見せるかもしれない。「想いとか、願望ばかりしか、今は口にできない」。そう前置きしたうえで、「優勝やタイトルがついてこないと、そういう印象にはならない。そのためにもシャーレを掲げたい」と口にする。

 チームを引っ張るためにも、東は昨シーズン4得点に終わった得点力アップを自らに課す。だが「大きなことは言いたくない」と言い、「最低6得点」と高くない目標を掲げた。

「いきなり20点と言っても嘘になるし、4得点しか取ることができていない選手が10得点といっても倍以上なので。ただ、6得点できれば、その6試合で勝てるかもしれない。ここぞという場面で決める。そういう選手になりたい」

 その言葉どおり、今季チーム1号となった3月2日のJ1第2節の湘南ベルマーレ戦(3-2)での今季初得点は、先制点を奪われて意気消沈しかけたチームの息を吹き返す値千金の同点弾となった。

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