カーボベルデDFがW杯最優秀ゴールを受賞 3年前はドイツ5部の苦労人…現地観戦の母は「気を失った」

アルゼンチン戦での鮮やかな一撃が選出、憧れのマルセロからも祝福
国際サッカー連盟(FIFA)は7月27日、FIFA北中米ワールドカップの「ヒュンダイ・ゴール・オブ・ザ・トーナメント(大会最優秀ゴール)」を発表し、カーボベルデ代表のDFシドニー・ロペス・カブラルの決めたゴールが選出された。
選ばれたのは、ラウンド32のアルゼンチン戦で生まれたゴール。延長前半13分、左サイドバックを務める23歳のロペスは、相手のMFアレクシス・マック・アリスターをかわして切り込むと、GKエミリアーノ・マルティネスが守るゴールのトップコーナーへ回転をかけた鮮やかなシュートを突き刺した。
オランダ・ロッテルダム生まれで両親がアフリカの島国にルーツを持つロペスは、3年前にはドイツの5部リーグでプレーし、ゴミ袋をカーテン代わりにする生活を送っていた。キャリアの飛躍を象徴する大舞台での一撃に、スタジアムで見守っていた母親のテレサさんが気を失う劇的なエピソードも生まれた。
「母親と恋人に、もしゴールを決めたら彼女たちのところへ走っていくと試合前に話していた。駆け寄ると母が泣いているのが見えた。僕がそこにいることも気がついていなかった。ゴールを決めた時に母は気を失って、みんな必死に母に声をかけていた」
多くのゴラッソを抑えての受賞となり、2位にはエルドル・ショムロドフ(ウズベキスタン)、3位にはウィルソン・イジドール(ハイチ)が続いた。ロペスはマキシ・ロドリゲスやディエゴ・フォルランら歴代の受賞者の系譜に名を連ねることになり、憧れの存在だという元ブラジル代表DFマルセロからも「君のプレーを見ていてすごく楽しかった」と祝福のメッセージが届いたという。
ロペスは「スペースが見えて、トップコーナーに狙いを定めていた」とシュートシーンを振り返り、「ワールドカップでただゴールを決めるだけでも誰もが夢見ることだが、あれほど大きな舞台で、あれほど大きな相手からあんな形で決めるというのはとんでもないことだった。本当に嬉しかった」と喜びを語った。
一方で、日本代表FW前田大然(イプスウィッチ)がグループステージ第3節のスウェーデン戦で決めたゴールもノミネートされていたが、惜しくも受賞には届かなかった。




















