“トップ下”久保建英、アシストで見せた冷静な状況判断 「もし自分の立場だったら…」
追加点を演出した久保、ドリブルしながらの的確な判断が光る
FC東京のMF久保建英は10日、J1リーグ第3節のサガン鳥栖戦に先発フル出場し、1アシストを記録。ホーム開幕戦で2-0の勝利に貢献した。試合後、久保は追加点を演出した場面について、冷静な状況判断の末のプレーだったことを振り返っている。
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開幕戦から3試合連続で右サイドハーフでの先発出場となった久保だが、前半は鳥栖の粘り強い守備に苦戦し、右サイドでパスを受けてからスルーパスでチャンスを生み出すプレーに徹していた。後半に入ると、同13分にペナルティーエリア左でボールを受け、角度のない位置から左足を振り抜きゴールを脅かすなど、フィニッシュに関与する機会が急増。しかし、ネットを揺らすには至らなかった。
そうしたなか0-0で迎えた後半16分、相手MF高橋秀人が2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、数的優位な状況となる。それでも攻めあぐねる時間が続くと、長谷川健太監督はMF大森晃太郎の投入を準備。ここまでのリーグ戦2試合はいずれも久保との途中交代だったが、この日はボランチに入っていたMF髙萩洋次郎を下げての投入となった。
大森が左サイドに入るとMF東慶悟はボランチに下がり、FWディエゴ・オリベイラが右に開くような配置に。そして、久保はトップ下に立つことになった。
「一人、人数が多いぶん、あそこの間の部分が空いてくると思っていたので、シュートチャンスも巡ってきて、決め切れなかったのはもったいなかったですけど、そこまで持っていけたのは良かったです」
試合後、久保は得意とするトップ下でのプレーに対し、一定の手応えを口にしていた。
そして、鳥栖のオウンゴールにより1-0で迎えた後半アディショナルタイム3分、左サイドでスルーパスを受けた久保は、力強いドリブルでペナルティーエリア内に侵入すると、絶妙なグラウンダーのクロスをファーサイドへと供給し、途中出場の新戦力FWジャエルの移籍後初ゴールをお膳立てした。試合はその直後に終了し、チームはホーム開幕戦を2-0の勝利で飾った。