日本代表の4人を“5つ星”で絶賛! 「イラン戦出場14選手」を金田喜稔が5段階評価

(左から)DF冨安、MF南野、FW大迫、MF柴崎、DF吉田【写真:Getty Images】
(左から)DF冨安、MF南野、FW大迫、MF柴崎、DF吉田【写真:Getty Images】

アジア杯準決勝で強豪イランに3-0快勝 大迫&南野の「攻守の連動性は秀逸」

 日本代表は28日、UAEで開催されているアジアカップ準決勝でイランに3-0と快勝。2大会ぶりの決勝進出を果たし、2月1日にカタールと通算5度目の優勝を懸けて激突することになった。

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 FIFAランキング29位とアジア最上位のイランとの一戦は、“事実上の決勝戦”と称された大一番。ここまで大会5連勝ながらすべて1点差勝利と僅差の戦いが続いていた日本は、12得点0失点を誇るイラン相手に苦戦が予想されていた。だが序盤からリズムに乗ると、後半にFW大迫勇也(ブレーメン)が2ゴール、MF原口元気(ハノーファー)がダメ押し弾を決めて快勝した。

 アジア屈指の強豪をベスト4の舞台で圧倒した一戦で、勝利の立役者となったのは誰だったのか。1970年代から80年代にかけて「天才ドリブラー」としてその名を轟かせ、日本代表としても活躍した金田喜稔氏が、プロフェッショナルな視点でイラン戦に出場した全14選手を5段階で評価(5つ星が最高、1つ星が最低)。4選手に“5つ星”を与えて絶賛した。

  ◇    ◇    ◇

<FW>
■大迫勇也(ブレーメン)=★★★★★

 勝負を決める2ゴールを奪い、エースとして結果を出したのはもちろんのこと、大迫が最前線にいてボールを足もとで収めてくれるという安心感が、周囲の選手の連動性を引き出した。さらに見逃せないのが、守備面でもチームにリズムをもたらしたということ。相手の最終ラインでのビルドアップ時、南野とともに巧みにパスコースをカットしながら、ボールホルダーにプレッシャーをかけていた。攻守における存在感は絶大で、森保ジャパンの生命線と言える不可欠な選手だと、再確認させられるパフォーマンスだった。

■南野拓実(ザルツブルク)=★★★★

 3ゴールを演出する活躍で、間違いなく勝利の立役者となった一人だが、決勝で得点を取ってほしいという期待も込めて“4つ星”評価とした。先制点をアシストした場面は、主審への抗議で笛も鳴っていないのに足を止めたイランとは対照的に、勝利への闘志、最後の一歩まで全力を尽くすという南野のハートの強さが生んだファインプレー。また大迫との攻守における連動性は秀逸で、今や日本の攻撃陣に不可欠なコンビとなった。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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