チェフが明かすチェルシーCL初制覇“秘話” バイエルンのPK映像分析に「7時間以上」
3人の控えGKとも意見交換を行い、万全の状態でバイエルンとの決勝に臨んでいた
今季限りでの現役引退を表明しているアーセナルの元チェコ代表GKペトル・チェフが、チェルシー時代に優勝した2011-12シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、バイエルン・ミュンヘン戦での裏話を明かしている。イギリスのサッカーメディア「COPA90」のインタビューに登場したチェフは、このバイエルン戦の前に徹底したPK戦の研究を行っていたという。
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チェフは04-05シーズンの開幕前にチェルシーへ加入し、14-15シーズンまで通算11シーズンに渡って、ブルーズのゴールマウスを守った。その間、4度のプレミアリーグ優勝など数多くのタイトルを獲得。11-12シーズンには、クラブにとって悲願だったCL初制覇も成し遂げた。
そのCLファイナルは、ドイツの名門バイエルンとの激闘だった。チェルシーは1点ビハインドで迎えた試合終了間際の後半43分、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバのヘディングシュートで同点に追いつく。その後はスコアが動かず、試合は1-1のままPK戦に突入する。そこでチェフはバイエルンのFWイビツァ・オリッチとMFバスティアン・シュバインシュタイガーのシュートをストップする活躍を見せ、PK戦スコア4-3での勝利に多大な貢献を果たした。
2つの重要なセーブで、チェルシーを初の欧州制覇に導いたチェフは、このPK戦に備えて入念な準備をしていたことを明かす。チェフは、バイエルンのPKを止めるために、実に8時間を超える研究をしていたという。
「2時間43分にも及ぶバイエルンのPK映像集があったんだ。そこには、PKを蹴る可能性のあったすべての選手の映像が入っていた。2012年に行われた試合はもちろん、当時のスカッドにいたすべての選手が2007年以降に蹴ったPKの動画集だ」
この映像を見たのはチェフだけではなかったという。控えGKのエンリケ・イラーリオ、第3GKのロス・ターンブル、さらには当時ユースチームにいたGKまでが映像を見て議論を交わしていたと、チェフは振り返る。