不動の代表1トップ岡崎の牙城に迫るか 武藤がマインツで切り開く新境地

ハノーバー戦2得点で臨むW杯予選を前に1トップでの手応え

 サッカーの最新トレンドが行き交う欧州の空気を吸った男が、ハリルジャパンに吹き荒れる逆風をはね返す。FW武藤嘉紀(マインツ)は、日本代表合宿直前の29日のハノーバー戦で移籍後初ゴールを含む2得点を挙げて凱旋を果たした。
 そして、3日には初めて海外組としてロシア・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のカンボジア戦に臨む。4戦未勝利が続く日本代表の起爆剤となるために、武藤は「何が何でも」と闘志をみなぎらせた。
 ひしひしと感じる代表に対する風当たりの強さに危機感を募らせ、「4戦勝ち無しで難しい部分はある。ここは何が何でも勝たないといけない」と語気を強め る。
 その一方で、手にした自信もある。今夏に移籍した新天地マインツで、新たなプレースタイルを確立しようとしているのだ。これまで日本代表では左サイドを主戦場としてきた。だが、ドイツでは1トップを任され、ハノーバー戦では2ゴールの大活躍でチームの連勝に貢献した。
「まだまだこれからだが、オフザボールの動きや、戦う姿勢は日本にいたときよりも良くなってきていると思う」
 チームの最前線で献身的な守備を見せつつ、最終ラインの背後への飛び出しを磨いている最中だ。FC東京時代は2トップでの出場が多かったが、新境地開拓にも柔軟な対応を見せている。

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