ヤングなでしこGKスタンボー華、“憧れの師匠”海堀あゆみに誓う「恩返しの飛躍」

スタンボーも9月8日に再開するなでしこリーグ1部後半戦に照準を合わせている【写真:井上智博】
スタンボーも9月8日に再開するなでしこリーグ1部後半戦に照準を合わせている【写真:井上智博】

「海さんは私の師匠。スタンボーが弟子で良かった、と思ってもらえる選手になりたい」

 そんな大先輩からの“金言”を聞いていたかのように、スタンボーも9月8日に再開するなでしこリーグ1部後半戦に照準を合わせている。

「私もU-20W杯で優勝したからOKとは微塵も思っていません。今大会も自分に納得できない部分はたくさんあったし、何かできたという思いはあまりないので。まだスタートラインにも立てていないかな、と。これからですよ!

 海さんは私の師匠。長い間サッカーを続けてきてくれたからこそ出会うことができました。今度は私が恩返しじゃないけど、『スタンボーが弟子で良かった』と思ってもらえる人間、選手になりたい。学ぶことが多すぎて何とは言えないんですけど(苦笑)、これから少しずつ自分の中に落とし込んでいくつもりです」

 海堀は全体練習終了後、スタンボーの元に足を運び、自らキッカーとして居残り練習の相手を務めた。「自分はボールを蹴っただけです」と謙遜した海堀だが、こうした何気ないひと時もなでしこの伝統が受け継がれてきた所以だろう。先輩から後輩へ、そしてさらなる若いつぼみが花開くように――。U-20女子W杯優勝を糧に、スタンボーがINACのレギュラー、そしてなでしこジャパンに上り詰められるか、目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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