J2初優勝も射程圏内のFC町田ゼルビア “J1昇格資格のない”クラブが目指すものとは?

MF李漢宰【写真:Getty Images】
MF李漢宰【写真:Getty Images】

「行政を動かす意味でも、やはり結果が大事になってくる」

 昇格プレーオフ進出どころか、リーグ優勝も狙える位置につける町田だが、置かれている立場は複雑だ。

 現在、Jリーグから町田に交付されているのは「J2クラブライセンス」。昇格に必要な「J1クラブライセンス」を有していないため、自動昇格圏内の2位以上でシーズンを終えてもJ1に昇格できず、3~6位に与えられるJ1参入プレーオフの出場資格もない。J1ライセンスを取得するためには、1万5000人以上が収容可能なスタジアムを有すること(現状のホーム町田市立陸上競技場は収容1万328人)、天然芝ピッチを1面以上有するなどJリーグが求める基準を満たしたトレーニング施設を用意すること、などの条件をクリアする必要があり、町田市の協力は不可欠だ。

 傍から見ればモチベーションを保つのが難しいように映る。それでも当の選手たちは、目の前の試合で勝利だけを追い求めていると李は語る。

「こういう状況のなかでも真剣に自分たちがやっていると、行政を動かす意味でもやはり結果が大事になってくる。2年前も最後の最後までプレーオフを争ったなかで、得失点差で7位だった(編集部・注/ファジアーノ岡山と勝ち点65で並ぶも、得失点差で5ポイント下回った)。そこでもう一歩前に進めるかどうか。目の前の1試合1試合にピッチに立てなかった選手も含めた全員の力を注ぎ、行政や周りを驚かせる、動かす――。そういう気持ちが続いているからこそ今があると思います」

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