韓国女子MFイ・ミナが「噂通りの人気を実感」 INAC加入で感じた“日韓の違い”とは?

今年1月にINAC神戸に加入したイ・ミナ【写真:金明昱】
今年1月にINAC神戸に加入したイ・ミナ【写真:金明昱】

【インタビュー Part2|INACでの新たな日々】イ・ミナが語る日本と韓国のサッカーの違い

 韓国人選手が日本のクラブチームに加入し、すぐに結果を残すのは簡単なことではない。日本と韓国の距離は近いとはいえ、サッカースタイルや環境の違いがあり、チームが目指すサッカーや戦術を理解するのにも時間がかかるものだ。

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 韓国女子代表のエースとして、今年1月に鳴り物入りでINAC神戸に加入したMFイ・ミナ。彼女は2011年から仁川現代製鉄レッドエンジェルズでプレーし、17年シーズンまで137試合に出場して45得点をマーク。13年から17年まで同クラブのリーグ5連覇にも貢献した。同年に大韓サッカー協会の年間表彰式で、女子MVP(今年の選手賞)を獲得している。

 そんな実力のある選手だからこそ、INACに加入後、日韓のサッカースタイルの違いを大いに感じていた。

「日本は細かいパスをつないで試合を展開しますし、プレスやテンポが速い。一方の韓国はゴール前では常に勝負する意識が高い。ここぞという時に、“一発勝負”を賭けるスタイルとでもいいましょうか。韓国の方がゴール前で果敢に勝負する意識が高いのかなと感じます。ここまで日本で他のチームと対戦してみて、そういう印象を受けました」

 技術の日本、フィジカルの韓国――。男子の日韓サッカーを比較する時、これまでよく語られてきた話ではあるが、それは女子でも同じなのかもしれない。イ・ミナが続ける。

「細かい技術は日本の方が優れている部分があるのかなと思いますが、韓国と大きく差があるとは思いません。フィジカル面では韓国が上かなという実感はありますが、日本は綺麗に細くパスをつなぐサッカーならば、韓国は線が太いサッカーをするという表現が合うでしょうか。両国ともにこれまで培ってきた伝統、サッカースタイルの違いであって、どちらかに優劣をつける問題ではありません」

 試合を通して感じられるこうした日韓スタイルの違いは、イ・ミナにとっては貴重な経験だろう。プレーの幅は着実に広がるに違いない。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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