韓国女子MFイ・ミナが「噂通りの人気を実感」 INAC加入で感じた“日韓の違い”とは?

イ・ミナはINACに加入後、日韓のサッカースタイルの違いを大いに感じていた【写真:Football ZONE web】
イ・ミナはINACに加入後、日韓のサッカースタイルの違いを大いに感じていた【写真:Football ZONE web】

韓国とは異なる環境 「これがプロのサッカーチームなんだと」

 そしてイ・ミナは、環境面の違いも実感する。

「なでしこリーグはサポーターや観客がたくさんいて、噂通りの人気を実感しました。男子サッカーと同じように熱烈なサポーターも存在しますし、男子リーグと同じような印象を受けます。これがプロのサッカーチームなんだ、と」

 韓国にも女子サッカーの「WKリーグ」がある。2009年から6チームによるリーグ戦が開始し、11年から8チームで行われている。ただ、まだまだハード面では、日本に比べると劣る。韓国では女子サッカーの認知度も少しずつ高まってはいるが、日本のなでしこリーグに比べると、足りないところもあるという。

「韓国も女子サッカー人気は少しずつ上がってきていますが、まだまだ足りない部分はあります。環境整備や女子サッカーを盛り上げられるような力を選手たちもつけなければなりません」

 韓国では人気絶頂の時に、日本への挑戦を決心したイ・ミナ。日本で活躍する姿を母国へ届けたいと思っている。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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