J1甲府・城福浩監督のブラジルW杯直前展望 スペインを優勝候補に推す確固たる理由

J1リーグで奮闘を続ける城福監督は、南アフリカW杯に続く連覇に挑むスペイン代表を優勝候補の本命に挙げてこう分析した。

「昨シーズンのバルセロナの予想外の不振で、今大会のスペインがもはやトレンドから外れたような空気が存在している。だが、間違えてはいけないのは、スペインはトップ・オブ・トップのレベルを維持している。ヨーロッパリーグはセビージャが優勝して、チャンピオンズリーグ決勝はレアル・マドリードと、アトレチコ・マドリードが演じたスペイン勢同士の戦いになった。このことが、スペインという国が極めて高いレベルを保っていることを証明している」

 FIFAランキング1位のスペイン代表も優勝候補の一角ではあるが、その下馬評は開催国ブラジルなどに比べると劣勢の感は否めない。それは、ここ数年、圧倒的な強さを誇ったバルセロナの昨季の不振に起因するのだろう。同様のサッカースタイルである代表への期待値も、前回大会に比べれば、やや下回っている。そのことについて異を唱える。

「スペイン代表は、最も高いレベルで普段からプレーをしている。名門クラブの主力でスペイン代表選手が多く活躍していることは大きい。シャビ、イニエスタを中心にしたバルセロナ仕様のサッカーにシャビ・アロンソが入ってくる。年齢的に彼らのピークパフォーマンスはこの大会がW杯では最後になると思う。スペイン代表には連覇というプレッシャーもあるが、モチベーション的にはすごく高いものがある。日常的に取り組んでいるサッカーの質が高いので、普段通りのサッカーをすれば、ボールは圧倒的に支配できる。得点のチャンスも多くつくれるから、あとはフォワードが点を取れるかが鍵になる。(ブラジルから帰化したアトレチコ・マドリードFW)ジエゴ・コスタがはまれば、ブラジルの地でも心躍るチキタカを魅せてくれるはずだ」

 

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