城彰二が語る“西野流”マネジメント術 ブラジルを破った「マイアミの奇跡」の舞台裏

16歳の久保建英をW杯へ「次世代の日本代表に絶対にプラスになる」

サプライズ選出の可能性は低いとしながら、城氏は次代の日本サッカーのために16歳の久保を招集してほしいと語った【写真:Getty Images】

 キーマンを挙げるなら長谷部(誠)。守備的なサッカーが予想されるなかでボランチとして攻守の要となることが予想されるのはもちろん、W杯本大会の経験を持つリーダー役として監督交代が起きたチームをいかに束ねていけるのか。

 現在とはまったく状況は異なるが、自分も97年のフランスW杯アジア最終予選の時に、加茂周さんから岡田武史さんへの監督交代を経験した。やっぱり選手には、監督のせいではなく自分たちのせいだという思いが出てくるもの。当時の自分はサブ組で、あまり使われない立場だったから、ある意味「監督代わってくれよ」なんて思っていたけど、実際に監督が代わるとなった時「これはやばいな」という心境になったし、選手としての責任感を感じた。今振り返ってみても、やっぱりあの監督交代でチームが一つになったというか、W杯予選突破への起爆剤になった。

 23人のメンバー選考を見据えると、時間もあまりないし、“サプライズ選出”の可能性は低いかもしれない。でも個人的には、16歳の久保建英を思い切って連れて行ってほしい。98年フランスW杯では当時18歳の小野伸二が出場したけど、経験値のために帯同させるのはすごくいいこと。W杯の雰囲気は特別なものだから選手として勉強になるし、経験した方が次世代の日本代表に絶対にプラスになると思う。

(城 彰二 / Shoji jo)



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