城彰二が語る“西野流”マネジメント術 ブラジルを破った「マイアミの奇跡」の舞台裏

指揮官の策が呼び込んだ決勝ゴールに「本当に驚いた」

前園らとともにブラジルとの真っ向勝負を求めたが、西野監督との対話により勝ちにいくサッカーに徹した【写真:Getty Images】

 あの時、ゾノさん(前園真聖)と自分とヒデ(中田英寿)といったあたりが、「攻めたい」「ブラジルと真っ向勝負したい」と話をしていたけど、「勝ちにいくなら無理だ」と言われて。分析のビデオを見せられ、圧倒的に攻められるからとにかく守って、センターバックのアウダイールとGKジーダの間をサイドからアーリークロスで狙っていこうと。アウダイールがオーバーエイジ(※五輪出場資格である23歳以下の選手以外に各チーム最大3人まで登録可能)の選手で、GKとの関係性があまり良くないから、そこに穴があるかもしれないとの指示を受けた。

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 だから試合でもそこを意識して、「サイドがボールを持った瞬間に、城はそこの間を狙えるような動きをしろ」と。それが実際にドンピシャではまって、左サイドの路木さん(龍次)からのクロスに自分が飛び込み、アウダイールとジーダが交錯してテルさん(伊東輝悦)のゴールが生まれたというのは、本当に驚いたというか。日本が1-0で勝ったあの試合は「マイアミの奇跡」と呼ばれるけど、本当に西野さんの策がはまった試合だった。

 今回、日本代表監督となってロシアW杯に臨むことになり、西野さんもガンバ大阪で築き上げたようなスタイルで本当は攻めたいだろう。ただ、グループリーグで対戦する両チームの力関係などを見て、理想を追うより現実を見るというか、守備面で細かいルールを決めてかなり組織的にやるのではないだろうか。それこそ、あのアトランタ五輪のブラジル戦のような、徹底した守備からの速いカウンターで一発を狙うようなサッカーに徹する気がする。

 だからシステムもオーソドックスな4-4-2や4-2-3-1になるような気がしていて、ハリルホジッチ監督の下ではメンバー落ちすることもあった本田(圭佑)や岡崎(慎司)といった選手もW杯に呼ぶだろう。もちろん、実力のある主力メンバーでも、香川(真司)のように負傷などによって長期間戦列を離れ、コンディションがベストではないと判断すれば呼ばない可能性もある。

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