なでしこ&豪州、“利害一致”の時間稼ぎに韓国メディア「悔しい」 理解示す声も…

「まだ失望する段階ではない」とW杯への望み捨てず

 結果的には、まさにその通りの展開となった。韓国が日本に引き分けた時点で、W杯出場権を真っ先に手に入れるのは難しい状況になることを、韓国側はよく理解していた。

 もちろん、これですべてが終わったわけではない。韓国は現地時間16日にA組3位のフィリピンと5位決定戦を行う。この試合に勝てば、来年の女子W杯フランス大会への切符を手にできる。

 総合ニュースサイト「ニュース1」は、「まだ失望する段階ではない。究極の目標はW杯本大会に出場することだ」と、最後の望みを捨てていない。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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