チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、来季開幕に向けてライバルクラブの大型補強を予言し、「ウォール街が崩壊する」と明言している。英「BBC」が報じている。 今季のプレミアリーグは、チェルシーが優勝を決めた。だが、来季の覇権争いは既に勃発している。 ディフェンディングチャンピオンとして来季に臨むモウリーニョ監督は、プレミア勢の補強に関して、「この季節はウォール街が崩壊することを私はイメージできる」と語ったという。 チェルシーに関しては、「我々はいい状況にいる。チームも安定感がある。劇的な変更を必要と しない」と王者の余裕を示している。 一方、マンUのファン・ハール監督は今夏も昨年に続き、約270億円の補強費を与えられている。既に、マンチェスター・ユナイテッドは、PSVのFWメンフィス・デパイと移籍金3100万ポンド(約56億円)で合意したと発表している。 さらに、ドルトムントのGKフンメルス、MFギュンドアンのドイツ代表コンビや、レアル・マドリードFWベイル、トットナムFWケーンらビッグネームを根こそぎ獲得すると地元メディアは報じている。 オランダ人指揮官は、「みなさんは、多くの名前を出している。私が世界中の全選手を補強するかのように報じられているが、そうではない」と否定している。 また、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、2年連続となるマ ンUの積極的な補強方針について「彼らは強力な補強で来季戻ってくると予想している。私がオファーした選手の誰もが、ユナイテッドからオファーを受けているんだ」と、説明している。 再び巨額の資金を投入するユナイテッドを軸に、プレミアの強豪がウォール街を崩壊させる勢いで、移籍市場を活性化させることになりそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images