日本代表FW本田圭佑の所属するACミランが、今夏の移籍市場でセリエAで最も注目を浴びている選手の争奪戦に参戦していることが分かった。 地元メディア「アンドンクロノス」によると、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は、アルゼンチン人FWパオロ・ディバラの争奪戦にミランが参戦したことを明らかにしたという。 ディバラを高額での売却しようとする会長は、たきつけるようにして語った。 「我々は他の興味を持つ2、3のクラブと代理人と交渉するのを待っている。彼の考えを聞いた後、次に何をすべきか考える。ユベントスとミランが私の要求通り の条件で並んでいる。インテルは少し遅れている」 若きアタッカーは今季13得点を挙げ、セリエA得点ランク8位タイにつける。スピード、テクニック、技術といずれも非凡で、1トップ、ウイング、トップ下もこなす。アーセナルなど、プレミアの強豪も獲得に乗り出すと報じられていたほどの実力者だ。そのディバラには、移籍金4000万ユーロ(約52億円)が設定されているもようだ。 その争奪戦にミランが、割って入るという。来季も2年連続で欧州のカップ戦から遠ざかることが濃厚となり、地元メディアは今季16得点のジェレミー・メネズや、本田ら主力を売却する可能性を報じている。名門復活の新たなキーマンとして、ミラノにディバラを迎え入れるのかもしれない。 【了】 サッカー マガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images